復興の町を歩く 柏・千葉(千葉県)
ペデストリアンデッキで敷き詰められた東口駅前広場は、都市計画の業界では教科書に出てくる町だそうです。アーチ窓の連続する建物はそごうデパート。西口には大きな高島屋があった。
床が動く円形レストランの乗っかったタワー。戦後高度経済成長期に流行した。街の人口が急増した時代を感じさせます。隣の松戸にもあったな。
今日最初の目的地は、駅前通り。昭和30年の大火の後に復興した商店街。
防火建築帯。既に建て替わった敷地もありますが、まだ残っています。所有者?ごとに自由に外装改修してるから、小割りに見えますが、本来は同じデザインで連なっていました。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/280400/p019344.html
3階建てが多いけど2階建てもあった。屋上に柱が出っ張ってるから増築できるようになっています。防火建築帯の多くは、早期復旧を目指したからか、そういう造りで最初は2階で建てて後から3階を増築したのが多い。
裏に回ると銭湯だったんだという建物もあります。
二番街アーケード。大きい建物があった。デパートかなぁ。
駅周辺は再開発のラッシュです。この建物はタワー住宅の低層部の外壁。柏のレリーフ。
駅前エリアは空き地がいっぱい。再開発の準備が整うのを待っている。ヨーカ堂の裏が見える。
既成市街地の一角が残ってた。こういう街が駅前にあったんだな。
「純喫茶」なんてあるから、かつては純じゃないカフェがあったのかな。盛り場だったんでしょう。
駅から離れた商業エリア。近辺はやや遊里っぽい匂いがした。
戻って駅前通りの防火建築帯。
このスタイルがオリジナルかなぁ。
東武野田線→船橋→JR総武線と乗り継いで、千葉にやってきました。駅がすっかり変わっていてびっくりした(°▽°)
軍都だった千葉市の中心市街地はほぼ全域で戦災を受けています。
そもそも中心市街地の南東=千葉大のところに城があり、本町界隈が町の中心でした。
鉄道が敷かれて、中央公園あたりへズレた。
さらに戦後、国鉄千葉駅が西へ移動し大通りが整備され、デパートなんかも新しい千葉駅周辺に集まって、商業中心はさらにズレた。
そんなことで、千葉市の中心市街地は捉えどころのない広がりを見せています。
駅前大通りの町並み。塚本大千葉ビルは、東京丸ノ内の大家さんである三菱地所の設計。
丸ノ内のビルヂングによく似てます。
京成千葉中央駅(旧国鉄本千葉駅)周辺の商業地から本町方向へ向かって歩きます。戦後の不燃建築が見られる。
都市総研千葉駅前ビル。かつては違う名前だったのでしょう。スパンドレルの仕上げがいい。
タウンライナー(千葉モノレール)はぶら下がり式。橋脚が大げさになって、いいようなわるいような。
中央3-6。「蓮池」と呼ばれる一角で、遊郭があったそうな。名残があります。
旧川崎銀行千葉支店を曳家&鞘堂方式で保存した中央区役所。建物は残されたけど、景観的には⁇
国道14、51、126号が交わる広小路交差点。そこに面して板金看板建築が残ってる!
旧千葉駅から千葉神社へ向かう、街区に対してナナメの通り。この通りに戦後の看板建築がよく残っています。
関東一と言って良いかもしれない、戦後の遊里「栄町」には、今回足を踏み入れません。
旧千葉駅にあったこの家は、まだ健在。
千葉駅前に戻って、おわり^_^
by marunouchi_no1 | 2016-12-20 20:55 | 千葉県