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にっぽん集落町並み縦走紀行 第31日

昨夜遅く花巻に入りました。早朝から町を歩くためだったのですが、目的の町が駅から遠く車でないと無理。事前に下調べしなかったのは失敗でした。それで、新花巻駅の予約しているレンタカーを早起きして取りに行こうと思ってたのに、見事寝坊してしまった。これじゃ前泊の意味ないじゃん。というか、寒いです。
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花巻の旧市街を外れた奥州街道沿い。
ここに同心屋敷と呼ばれた街があった。
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当時の建物は二棟近くに移築保存されていました。ここで建物を管理しているおばやんにお茶いれてもらっておしゃべり。花巻市内に古い町並みはないですかと問うと、戦災にあっているとのこと。駅に焼夷弾が投下され市街地は燃えてしまった。なぜ駅に落とされたかというと、米軍は釜石からの動脈を断つのが目的だったようです。
これからどこへ行くのかと問われたので釜石だと答えたらおばやんの表情が曇りました。東へ80km釜石へ向かいます。
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釜石市内へ入ります。右手は新日鉄の工場。釜石駅近くの鈴子町は変わりない。駅も変わりない。甲子川を渡ると旧市街で徐々に空き地が増えてきた。そして大町の夜の飲食店街は、、、7割建物が無い。工場よこの横丁はどうか。上が以前
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下が今です。建物がすべて無くなっていた。建物は水路の上に建っていたんだ。
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旧漁村、旧遊郭でもあった浜町。低い場所はほぼ全域の建物が失われていました。旧遊郭のエリア。上が以前。
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玄関前の丸砂利洗い出しのみが残っていた。心が痛みました。
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背後の斜面にちょっと上ると何事もなかったように家並みが続いている。この蔵の組み込まれた家は助かっていた。
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宮古へ向かい北上します。途中の大槌町や山田町はほぼ街がなくなってしまった。恐ろしいことです。
宮古で在住の友人と合流。

駅周辺の街を歩いてなかったので歩きます。海に近いスナック街。ここも津波の被害がありました。
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駅近くの商店街の裏町
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駅前の道路に建てられた津波到達点の碑
この辺りは浸水で済んだ模様。でも道路上に船が流されていたそうです。
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この蔵の前に大きな店蔵があったのに、津波のあと取り壊されてしまった。
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そして、⒊11の後、ずっと気になっていた鍬ケ崎地区。橋の上から見下ろすと、、、
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橋から反対側を見下ろすと名勝浄土ヶ浜。この海が荒れた。恐ろしいです。
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鍬ケ崎の入口。
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左側の古い建物は失われてしまいましたが、何と右側の蔵が残っていた。向かいに鉄筋コンクリート造の旅館があったため守られたのです。その他にも港の施設が津波を受けてくれたことによって守られた寿司屋もあった。
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通りから背後の斜面に上がっていく街。
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上の写真の手前の家は失われていました。しかし、奥の家は残っていた。従前従後とも写っているのは同じ友人です。
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失われた町と残った町。紙一重です。失われた町をこれからどうすべきか、答えが出ていないそうです。そんな中、規制がかかる前に新築した家もある。複雑です。

鍬ケ崎地区にはもともと防波堤がなかったそうです。こうして残った家もあるので、町としては存続するものと思われます。そのためには防波堤をどう構築すべきか。残された建物が恐ろしい大津波の語り部となるのでしょう。

丘の上から以前。
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今です。
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国道106号を西へ
盛岡に着きました。明日は7:00前の新幹線だ。寝坊するなよ。
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by marunouchi_no1 | 2012-10-06 08:27 | 岩手県  

にっぽん集落町並み縦走紀行 第30日

杜の都出発。第30日です。
今日は東日本大震災で被害を受けてしまった、三陸海岸南部の町並みを歩きます。
新幹線で一関へ移動。レンタカーを借りて、まずは胆沢扇状地の散居村から。一望できる場所をようやく探し当てることができました。
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さぁ太平洋岸へ向かいましょう。途中、店蔵や座敷蔵が特徴の町並みを再チェック。猿沢。
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摺沢。バボちゃんは健在。一部の蔵に地震で海鼠壁が剥がれた後パネルの腰巻きが新調されていましたが、全般に3/11の被害はなくすべて健在でした。
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胆沢から二時間弱、ついに気仙沼にやってきた。山から入っていくと、町は変わっていない。しかし空き地が目立ち始めたかと思うと、、、
その光景を見て涙が溢れてきました。

港は大島への渡船が営業していた。そして、港の建物の無き場所に復興屋台村があって賑わっていた。そこで海鮮丼をいただきました。
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港から一皮の街区は壊滅的でした。しかし、歴史的建造物だった建物は頭だけが大切に保管されていました。それも何棟も。上の画像はかつての町並み。
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そして、二皮めの商店街は空き地が目立つもののおおかた大丈夫だった。
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みんな歴史をつなごうとしている。
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失ったものは沢山だけど、必ずまた街は復興する。歴史を継ぎながら。そして店を営業している地元の人々は前向きに頑張っているようでした。
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気仙沼では以前動画を撮影した場所で、再撮しました。街を離れ陸前高田に向かいます。途中、陸に乗り上げたでっかい船が残されていた。恐ろしい津波の記憶となるでしょう。
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コーナーを曲がると陸前高田の町が見えてきます。が、全く何もない。
古い町並みのあった今泉地区はコンクリートの建物と高台にかろうじて残った数棟の民家、寺社以外、全く何も残っていないのです。

八木澤酒造の以前
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現在
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陸前高田の市街地も中心にあった建物が数棟あるだけで、広大な平地に何にもない。ショックでした。しかし、背後の斜面を登って行くと、何事もなかったように住宅街があった。
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被災地を訪れるべきかいなか。色んな議論があるでしょう。でも、私は同じ日本人としてこの地に行ってしっかりみるべきだと思いました。脳裏に焼き付けるべきだと思います。
そして、日本人みんなが、我が身のこととしてこの地の復興のことを思い、それぞれがそれぞれに力をかすことができればと思います。

次回は、三陸地方のさらに北を歩きます。
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by marunouchi_no1 | 2012-09-23 06:31 | 岩手県  

津波のあと 宮古市鍬ヶ崎

岩手県宮古市に住んでいる友人に3.11以来はじめて会いました。彼は市街の海に近いところに住んでいますが、被害は受けず無事だった。

彼とは以前、「企業城下町紀行 釜石編」で同行取材し(印象記参照)、その旅の最後に彼の地元、宮古市の旧港町である鍬ヶ崎を歩き、彼行きつけの美味しい寿司屋さんで奥さんも呼んで打ち上げをしたのでした。↓が彼
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鍬ヶ崎はYouTubeの宮古津波の映像にでてくる、まさにのまれてしまった街です。この家も残っていないでしょう。
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ところが、例の寿司屋さん。なんと、すぐ前にあったでっかい倉庫に守られて建物が残り、今では営業を再開しているというのです。驚きとともに勇気づけられるいい話だなぁと思いました。
http://s.ameblo.jp/respirar-rin/entry-11068465062.html

鍬ヶ崎では海に近い規制区域外では新築が始まっているそうです。着実に復興が進むことを願います。

おお‼
東京中央郵便局現る‼
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by marunouchi_no1 | 2011-12-20 09:16 | 岩手県  

リベンジしたい町並み 田老

岩手県田老町は明治、チリ地震の大津波で大被害を受けた町。その教訓から二重の防波堤が築かれていました。十数年前に訪れた時、凄いなぁとびっくりしてチリ地震後の復興された町並みの取材がおろそかでした。
しかし、3.11の津波は簡単にここを越えて、町はなくなってしまいました。


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by marunouchi_no1 | 2011-07-13 08:57 | 岩手県