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歴史をつなぐこと

google earth のストリートビューですが、東日本の被災地の画像が震災後のものに更新されました。そこで、私が訪ねた被災前の画像と比較してみました。
心配通り失われてしまった町はあるけれど、心配していたが大丈夫だった町もありました。そして、驚いたことには、ニュースやyou tubeで津波画像が流れているような町でも以外にも古い建物が残っているということです。
これらの建物は、チリ地震の時の大津波でも残り、火事や戦災も受けず潜り抜けたものですが、幾たびの災害をも乗り越えているということはすごいことだと思います。
今後、被災地では復興事業が進められることと思いますが、ぜひともこれらの建物が「歴史をつなぐ」大切な宝物として維持継承されることを願います。

では、<力強い建物たち>をご紹介しましょう。
彼らは強い!
勇気や力をもらいます。

【岩手県宮古市鍬ヶ崎】
宮古市の旧港町で一本の道に沿って町並みが形成されていました。この画像の場所は、そこから山側へ伸びた支道です。
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震災後
手前の主要な町は残念ながら失われてしまいましたが、やや高い敷地であったこの建物から上が残っています。
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【岩手県釜石市浜町】
釜石市の旧港町です。低いところに商店街があり、旧遊里を挟んで山に向かって住宅地が延びています。画像はその住宅地の下のあたり。
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住宅地の部分はかろうじて助かったようです。低い広がった土地にある旧遊里や商店街のところは全面ですが、旧遊里の建物が一軒外装だけ残っていました。
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【宮城県気仙沼市魚町】
古い港町の一角。この辺りは戦前大火があって、その復興でできた洋風商店の町並みです。
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この交差点から右手方向へ商店街が伸びていますが、そこにある洋風商店も残っているものがありました。ただし、その道から海側は失われていました。
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【宮城県石巻市中央】
戦災を受けている石巻市街で唯一見られる戦前の町並み。洋風建築が向かい合っています。
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震災後。1階まで津波が入ったようですが、建物は残りました。
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【福島県亘理町荒浜】
太平洋の海岸直ぐ近くの阿武隈川の河口土手下にある集落。土蔵造りの建物が並んでいます。
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ここは震災後の報道にも出てこないので、様子がわからずでしたが、ほとんど失われてしまっていました。が、この土蔵造りの民家は残っていました。奇跡的です。
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【福島県いわき市久之浜】
太平洋海岸線近くの陸前浜街道の街村。
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ここでも、土蔵造りの建物が残っています。土蔵造りはしっかり造られていて重いから、水に浮きにくく流されないからなのでしょうか。
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by marunouchi_no1 | 2011-12-31 11:24  

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