旧北九州プリンスホテル
建築家池原義郎さんが全盛だった頃の作品。バブル期とも重なっていたかな。とにかく分節しまくってるしつこいデザインで、当時衝撃を受けました。好きではないけど衝撃受けることってありますよね。
20年ぶりに訪れて何を思うか。自分は成長しているのか。当時と同じ様に建物を観察しました。
長崎街道に沿ってガレリアをつくって、工場跡地開発まちづくりの軸を形成した。
しかし、時代はバブル崩壊を経て20年が経過し、大型ショップが軸だろうが何だろうがお構いなしに建てられていました。
これは池原さんが妄想した軸線のガレリア。つながって行くイメージ。
そして、反対側は、、、
前は確かガレリアがつながっていたような。壊されたのかな。
はっぱ今見てもしつこいデザインだとおもいますが、今みると意図がわかる。壁のスケールや重層を表現したかったんだろう。
チャペルと芝生。所沢の火葬場で得た彼のアイデンティティ。
そうそう、当時はやったテント。
そして、パンチングメタル。
池原さんに限りません。
この空間がよかった。
シャッター隠すだけにこれだけのエネルギーを費やすか。
建具周り小段のあらし。
巾木はこうなっりゃうが凄い!
いやー、やっぱ一生懸命デザインされた建築って訴えるものがありますね。
見るとこ違うけど、改めて刺激を受けました。
博多駅からバスで五分くらいのところにある上呉服町
福岡市内で戦災にあわず戦前の町並みが残ってるとこは貴重でここだけという
日没後取材なので、またの機会にきますが、上の建物はもうないでしょう。空き家みたい。
下の酒屋は残りそうだけど。
by marunouchi_no1 | 2012-04-09 10:43 | 福岡県