にっぽん集落町並み縦走紀行 第23日
天気は雨だ。座れて楽だけどやっぱり鈍行は遅い。。。若い頃深夜残業した翌朝とか、鈍行で座って寝て行って出勤したもんだ。このままずっと走り続けてくれって思ってた。
新宿から市ヶ谷へ。靖国神社に行きます。人がいっぱいいて何か準備してる。明日は終戦記念日だからでしょう。終戦記念日の前日に靖国参拝する中学生というのも如何なものか。。。
参道を抜けると九段下。右手に大きなタマネギが見えます。武道館です。前に一回ユーミンのコンサートで行った切りで、今日初めてじっくり眺めましたけど良くできてます。さすが建築家山田守だと思いました。感動!
大手町にやってきました。35年前の計画ではここから皇居の二重橋に行き次は霞が関となっていますが、その途中で間違いなく東京駅に行っているはず。東京駅丸ノ内南口交番のお巡りさんに家出少年と間違えられたからです。当時の丸ノ内は今とは違って純粋なオフィス街でした。子どもがウロウロしてるわけない。
ところでお巡りさんに補導される前、僕らは丸ノ内の街を歩いてあることに気付いていたのでした。「なぜこの街のビルは◯◯ビルヂング」なんだろうと。そう、この街のかなりのビルを保有する三菱地所のビルはすべてビルヂングだったのです。ここで万訪少年は町を歩く楽しさを知ったのでした。この銘板は大手町ビルヂングのものですが、おそらく竣工当時のものでしょう。
当時の記憶を追って歩くとおそらくこの場所、つまり丸ノ内ビルヂングの北西角のビル銘板を見たのでしょう。今、丸ビルは建て替えられ、ビルディングになってしまいました。残念!
そして、この後補導されたのです。東京駅丸ノ内南口交番に連れていかれ何やってるのか質問をされました。旅の計画書を見せてわかってもらったのを覚えています。この交番は東京駅の復原工事が終わった状態。
新丸ビルの上から東京駅と東京中央郵便局を見渡します。東京駅丸ノ内駅舎はもうすぐ完成、続けて駅前広場の整備が行われ、東京の玄関口は整います。
丸ノ内オフィス街は私にとって町歩きの原点でした。その後何度も訪れ、ついにはこの街で働くようになり、純粋なオフィス街から多様な機能の街へ、高さ100尺から高層化へ、開発と保存復元などなど、35年の変化を見届けてきた。これからもずっと見守って行きたいと思います。
雨が止んで蒸し暑くなってきたぞ。二重橋。近くで働いていても中々行かない場所。
桜田門から霞ヶ関へ。昭和52年だと旧警視庁はあったかな? 法務省は屋根の復原がまだされていない状態だった。霞ヶ関も高層化が進んでいますが、道幅が大きく街路樹も立派に育っていて日陰が涼しい。
日比谷公園を通って日比谷へ。くたびれたんで日生ビル一階喫茶店でいっぷく。ここのカキ氷ちょうまいう~です。
まだまだ続く、ひ~っハードな計画だなぁ。
銀座四丁目の三愛ドリームセンターを見にきた。今や銀座はブランドビルの建設オンパレードで影が薄いですが、昔は斬新でした。
銀座から銀座線→新橋→都バス→虎ノ門五丁目と乗り継いで、東京タワーだ!
やっぱり美しい架構です。足元ではアイドルグループが唄っていて、追っかけ野郎連中がダミ声張り上げ応援してた。。。
そして、三度目の新宿に戻って35年前のトレースは終わり、プチ打ち上げ。
この二日間はとっても不思議な感覚の旅でした。これだけを取り上げてどうこう言うものでもないけれど、縦走紀行を終えた時に余韻として印象に残るような気がします。
さぁ、わが本拠地品川で東京の旅を終え、次からさらに北を目指します。
by marunouchi_no1 | 2012-08-14 08:39 | 東京都