快晴 雲一つ無し

すがすがしい朝です

朝一番で仕事で日本橋浜町にやってきた。ここは駅前の明治座。現在の建物は1993年に建て替えられたものです。旧遊郭の中の芝居小屋が発祥。

戦前の明治座(Wikiより)

現在(Wikiより)

さて、最近建て替わった歌舞伎座と比較してみましょう。(Wikiより)

両方とも劇場の上にオフィスタワーが乗ってる構造で、どちらの写真も入り口側(ロビー側)から撮ったもの。奥が舞台になります。
明治座と新しい歌舞伎座。同じように劇場の上にオフィスタワーが乗ってるけど、決定的な違いがある。おわかりでしょうか。
明治座は劇場のロビーの上にタワーが乗ってるので、正面にタワーがそそり立つ。新しい歌舞伎座は舞台の上にタワーが立っているので、タワーが後ろにセットバックしています。
「単にそれだけじゃん!」と言われるかもしれませんが、この違いは構造上大きな違いがあるのです。ロビーの上にタワーの乗る明治座は、足元までタワーの柱が落とせるのですが、新しい歌舞伎座の場合は舞台の上にタワーが乗るため柱が落とせない。つまり、新しい歌舞伎座は舞台を大きくまたぐ橋梁のような構造になっていて、その橋の上にタワーが乗ってるのです。それだけ劇場正面の独立性を重んじたんですね。

さて、仕事先のある明治座の上の浜町センタービルに入りました。そうしたら面白いものを発見‼
一階がエレベーターの押しボタンのところ。

何と押しボタンの下に灰皿が組み込まれてるではありませんか。つまり、外から歩きタバコでビルに入ってきた人やエントランスロビーでふかしていた人が、エレベーターに乗る前にタバコを消しなさいという装置なのです。今そんな人居ませんよねぇ。1993年といえば、バブルの弾けたあと。ビルの設計はまさにバブル絶頂期。ビルの禁煙化など思いも寄らない時代だったのでしょう。ちょっと前のものをウォッチするのも面白いもんですね。

by marunouchi_no1 | 2013-04-08 08:35