おおさかふれくとごん
まずは、中央大通りに1km横たわる、「船場センタービル」から。
戦後、堀を埋め立てて作った大通りに高速道路を通すため、ビルを一緒に作っちゃったという建築物。東京銀座にも「東京高速道路」というのがあるけど、こちらの方が大々的です。大通りの真ん中だしね。
このように南北の通りに分けられて、10棟のビルが続きます。1970年竣工。地下2階、地上4階建て。上は高速道路、下は地下鉄が走ってます。
例えば、御堂筋なんかは流石に上空をビルでつなぎませんが、小さな通りは2、3階も繋いじゃいます。
中に入ってみましょう。
場所にもよりますが、地下1-1-2階は物販店舗、3-4階は事務所、地下2階は飲食店と駅コンコース。
物販店舗街。
飲食店舗街。
駅コンコース。
さて、ここからが面白い。
3、4階の事務所は廊下が延々続いてる。300mとか。
そう、道をまたいでいるからです。
そして、東へ進むほど廊下が徐々にレベルが上がっていく。
大阪は上町台地がもっとも高いんだけど、そっちへ向かって街の地盤が上がってることがわかるのです。
東から1号館〜西の端が10号館。
現在、1号館から徐々に外装リニューアルが進行しています。
御堂筋本町にある御堂筋ダイビル(旧東洋工業大阪支社ビル)。先日、ビルマニアカフェの人が紹介してた建物。
外も中もオールステンレス窓は当時の鉄道用サッシュメーカーが建材に進出したものだそうで、角Rサッシュです。
今回、この建物を見たくて大阪に滞在しました。ダイビル本館。
昨年、建て替え工事が完了。旧建物を再現しているというので、その出来栄えを見たかった。
タイルはスクラッチタイル。レンガと言っているけど、レンガタイルということでしょう。しかし、旧材と新材の見分けがつかない。
裏に回ると、「裏は違うよ」と言わんばかりに透かして積んでおります。出隅で切り替えているけど、左右のタイルの表情が全く同じ。???
こんなに新材を旧材に近づけることはできないと思われるんですが、うーむ。
彫刻された石も新旧が判別できない。割れてもいない。こんなに綺麗に採取できるかなぁ、下まで。うーむ。
タイル、石とも、再現材がほとんどだと言われればうなずけるんですが、西面北面の95%を再利用したと言われると、ちょっと信じられないのです。
中も、郵便箱はそうだろうけど、床のタイルも本物だと言われると、うーむ。
本物かどうかは、実は大事なんだけど、現実的に見る建物としては、全体の出来栄えの方が重要です。そういう意味では本当によくできていると思います。伸縮系の目地も目立ってないし。
隣のフェスティバルタワーも見てきました。構造切り替え階が面白かった。
そして、最後に北ヤード=グランフロント大阪。前日の奈良での雪中行軍もあいまって、クタクタです。もう東京へ帰ろ
by marunouchi_no1 | 2014-02-15 14:56