海界の村を歩く 瀬戸内海 粟島(香川県三豊市)
(粟島の旧国立海員学校)
海界の村を歩く=離島の集落を歩く旅では、このところ外洋ばかりを攻めておりましたが、いよいよ瀬戸内海を始めます。つまり、離島の宝庫です。なぜ瀬戸内を敬遠していたか。ここに入り込むとしばらく出られないから。。。
金曜日の夜、高松空港から丸亀に入りました。梅雨真っ只中ですが、今日は曇り。ホテルの前のラーメン屋で夜食をとって0時に就寝しました。
丸亀から予讃線で宅間へ。コミュニティバスで須田港へやってきました。土曜日朝8:20。
須田港から出る粟島行きの渡船は9:05だから時間がある。須田の町を歩きます。
かつて港町として栄えた街は、なんとなしに面影が残っている。というか、讃岐の町並みは本瓦が基本だから見栄えが良いのです。
↓波の静かな海に浮かぶ粟島。これからあそこに渡るんだ。
粟島。塩飽諸島に属し、3つの島が砂州で繋がって一つになった島です。
従って、集落に起伏はなく、かつては北前船の寄港地として栄えました。
集落の周りは、古くは塩田だったそうです。
1897年(明治30年)設立の国立粟島海員学校は、日本で最初に村立(当初)で開設され、海運業界に多くの人材を送り出したのだそうで、1987年(昭和62年)に廃校となりました。うーむ、割と最近まで使われていたんですね(最近でもないか)。
集落の構成は、屋敷の海側に長屋門、庭を挟んで主屋という配置。
そして、讃岐らしい本瓦葺きが見事であり見所です。
妙な名前の郵便局だ。「漂流郵便局」あっ、テレビで見たぞ。
届け先のない郵便物を受け付ける郵便局で、それが展示されている。アートプロジェクトの一環です。なかなか良い発想だな。ロゴもオシャレ。
↓粟島の東海岸にある上新田集落。ここは砂州上ではなく、斜面上密集系漁村です。船から眺めただけ。
粟島は、ほのぼのとした穴場的ながら魅力のある島でした。
by marunouchi_no1 | 2015-07-04 15:13 | 香川県