海界の村を歩く 瀬戸内海 志々島(香川県三豊市)
↑先ず石垣の防波堤に上って集落を眺める。斜面上の密集系だな。本瓦葺の屋根も多そうだし、こりゃ期待できそうです。
↑写真右手にカラフルな小屋が沢山見えるでしょう。さてなんでしょう?
答えはお墓です。この島では両墓制で埋め墓と参り墓が分かれています。海岸に近いここは埋め墓で、極小の小屋が密集してる。一つ一つに花が供えられていました。
さて、集落に入っていきましょう。
ほうほう、店がある。。。と思いきや、歩みを進めると様子がおかしいぞ。
こんもりとした樹林があるかと思ったら家ではないか。
建物が植物に食われている。
そう、家々のほとんどが無住で廃墟化していたのです。
そして、集落の背後の斜面の上に寺があり、境内に上ってみたら、なんと寺までもが廃墟!
住んでいる家は数えるほどしかなさそうだ。
寺の境内から見下ろした本村地区の全景。寺の横には石造の参り墓がありますが、皆海に近い埋め墓に参っているようです。
しかし、住んでいないから改修もしていないわけで、古い町並みがよく残っている。もちろん、手入れしていないから、朽ちていますが。。。
隣の集落も歩きましたが、こっちは全て無住=廃墟だった。私は廃墟マニアではありませんが、これじゃあそう思われても仕方ないですね。
↓放置されたままの神社
↓朝顔に覆われた建物
この島は、かつては農業も盛んで、背後の山には畑が広がっていた。
しかし、今や森林です。自然の力ってすごいですね。
映画のロケ地としては何本も使われている。ロケ地観光で売り出した時期もあるようですが、もうそんな観光客も訪れないのか。
寂しい気持ちになりました。瀬戸内海の過疎化の凄まじさを目の当たりしました。山村では沢山見てきた廃村の状況ですが、やはり漁村は密集しているだけにインパクトが強烈。ショックでした。
by marunouchi_no1 | 2015-07-04 16:41 | 香川県