海界の村を歩く 日本海 相島(山口県萩市)
(萩市相島集落 全景)
見島から一便で萩商港へ戻りました。相島行きの渡船が出るまで2時間強あるので、萩市内の浜崎町(国重要伝統的建造物群保存地区)を歩きます。
前回歩いたのが重伝建指定直後でしたから、整備が進んだように思えます。
公開されている旧山村家住宅。船具を商っていたそうです。斜め前の旧山中家住宅の蔵からたくさんの古いポスターが見つかったそうで、そのレプリカが展示されていました。綺麗な絵です。これは大阪商船(今の商船三井の前身のひとつ)のポスター。
旧山中家住宅。間口三間半で奥行きが超深い。
その前の通り。「なんでこの通り広いんですか?」と案内ボランティアの方に聞いたら、計画道路で広げたんだそうです。左側は古いけど、右側の家は立ち退いた後の建物。でも、計画道路は住民反対で中止され海岸通りが整備されたそうです。もし、そのまま計画道路が完成していたら、旧山中家住宅は取り壊されて、浜崎町も分断されていたことでしょう。
萩のスナック街がアーケード街の北側にありました。萩まで来て、スナック街取材する奴は珍しいでしょう。
明倫館。文化財になって公開されていました。
しかし、今日は蒸し暑いぞ!
萩バスセンターの前のスーパーで弁当買って、いざ相島へ。二度目の萩港出航だぁ。
40分で相島へ、、、ん?集落が無い。。。
相島港。港には人家や店舗は一切ありません。農作物を積荷する作業場があるだけ。相島はスイカが有名です。
ということは丘の上かぁ。先日行った瀬戸内海伊吹島と同じだ。
丘の上へ向かう道。こんな細い道をバイクが行き交う。この先にあるのは、一体どんな集落なんだ。
樹々で覆われた小道を抜けるとパッと視界が開けた。一面甍の家並み。
集落は台地上の窪地のようなエリアに埋まるようにビッシリ広がっている。周囲は段々畑です。なんと美しい集落なんだ。
グーグルの空中写真と地形図だけでは予測できなかった。これだから、集落は行ってみないとわからない。
中心軸の通りをまずは一番奥まで歩いていこう。家々もいいが石垣が素晴らしい。
このあたりが集落の一番上。遠くに海と本土が見える。上ってきた中心軸の通りの両側斜面をジグザグに歩き回って下りていこう。
持っていった弁当を食べるのも忘れ全ての道を歩きました。興奮しっぱなしです。
集落内では多くの人やバイク、荷台を引っ張った農耕車にたくさんのすれ違いました。スイカやサツマイモなどを生産しています。萩諸島随一の農業の島。やはり、産業が盛んな集落というのはいいものですね。
by marunouchi_no1 | 2015-07-19 10:50 | 山口県