海界の村を歩く 瀬戸内海 睦月島(愛媛県松山市)
今宵、松山に入りました。そして、早朝から島攻めに出発です。松山市高浜港から渡る忽那諸島は、旧中島町にあたる主に七つの島からなります。いままで、中島、怒和島、津和地島を歩いています。今回は、睦月島、野忽那島、二神島が対象です。これらの島を効率的に歩くには、高浜港6:30発の船で渡らなければならず、したがって松山に前日入りしたわけです。
大手町駅から伊予鉄道高浜線に乗ります。この駅は伊予鉄道高浜線と路面電車が平面十字交差する構造になっています。縦が伊予鉄道の路面電車、横が伊予鉄道の高浜線。どっちの車両もクロス部分で徐行します。そして通過する時の音が面白い。
↑高浜港。日が短くなりました。6:30でも暗い。
睦月島は、松山市高浜港からフェリーで30分、忽那諸島東部にある、羽を広げたような形の島。
東側尾根は変成岩の急傾斜地で、西側は花崗岩で崩れやすく、斜面は多少緩やか。急傾斜地を除く一面に柑橘園が広がっています。かつては「行商の島」として伊予かすりを売って歩く人が多かったそうです。「むづき」という島名の由来は、戦いに敗れた武士がこの島に落ち延びてきたとき、空に月が出ていなかったからともいわれています。
港周辺の町並み。商店がちらほら並んでる。
海側(南側)に長屋門が並びます。中庭を取り囲むように主屋と付属屋が配置されている。
グーグルの空中写真。見事なロノ字形式の屋敷群です。
サイドの道。ほとんどが海から山に向かう縦道だけで、互いを結ぶ横道はありません。ゆえに入っていったら戻って、また隣の縦道を入っていくの繰り返し。
縦道は突き当たって、その先の屋敷の長屋門があって終わり。
木枠で縁取られた漆喰壁下端に施された装飾。オサレです。
板壁で覆われた土蔵
石の基壇
屋根は本瓦葺きが基本
屋敷はロノ字に塀や建物で囲まれていて、細い路地に面して立派な長屋門が構える。
ある縦道を抜けると果樹園が拡がっていました。
青い網かごは何かと思ったら、魚が干してあった。何でこんな高いところにぶら下げてる?そうか猫か!
横道を歩いて行くと出格子の町家っぽい建物が現れた。
島の中心的なエリアかな
縦道あれこれ
港近くの家の壁に時計が、、、何とちゃんと動いていて時刻が正確!まだ朝の9:00です。
さて、睦月島探訪は9:00に終了しました。次は隣の野忽那島に渡るところですが、そこは明日にして、一旦高浜港に戻ります。松山駅を経由して予讃線で伊予北条へ行きます。
瀬戸内海の本州と四国の真ん中に浮かぶ安居島に渡る計画。この島、本土から渡ろうとすると、夕方の便で渡り、翌朝の便で戻らなければならない。しかし、毎月第一土曜日だけ13:00発の便があり日帰りできるのです。
北条の町を軽く歩いた後港に着きました。そして待合所のダイヤ表を見て、、、
今日は13:00の便は出ない。そう、第四土曜日だったぁ。久々の大失敗です。まぁ、長い集落町並み探訪やってると、こうして目的の集落に辿りつけない場合はたまにあること。また来る機会が出来たと喜ぶようにしています。とほほ。。。
お腹空いた。駅前にオサレなカレー屋さんがあったなぁ。
ハンバーグカレーに昼間っからビール飲んじゃった。今日はもうおしまい。
by marunouchi_no1 | 2015-12-06 14:52 | 愛媛県