海界の村を歩く 宇和海 九島&日振島(愛媛県宇和島市)
難所は日振島の離れた三集落の攻略です。そのために今日月曜日を日振島探訪日に合わせました。月曜日だけ日振島への便が1便多くあるので、三ヶ所に行けるのです。
まずは、朝一番で宇和島港から近い九島に渡ります。ここは便が多いので、空き時間に嚙ますのに都合がいい。
九島は、宇和島湾の入口に位置する島。本土からは最短で320mしか離れていません。海抜320mの頂上まで耕された段々畑は平均斜度40°と急で、ほとんどが柑橘類の果樹園です。
産業の中心は漁業で、ハマチ・タイ・ヒラメの養殖と小型まき網漁業が盛んでもあります。本土との公共交通手段は農協フェリーしかないですが、念願だった大橋は今ようやく建設中です。
本九島から三つの集落を歩きます。いきなりロールスロイスがお出迎え。
集落はのどかな農村といった感じ。高齢化は仕方ないですが無住の家は少なく活気が感じられました。
本九島
本九島
共同井戸。各集落の山際にこのような共同井戸が見られます。井戸の周りに石が敷き込まれ、洗い物などの作業ができるようにしているのかな。
何の施設だったのでしょうか。
百之瀬地区。神社の境内から見下ろします。
蛤地区。内海らしい静かな水面。
蛤地区の家々が他に比較して比較的大きい印象でした。
九島は全般的にゆとりある屋敷配置で、鑑賞する方からするとあまり刺激がないかな。雨が降った朝とあってしっとりした集落の印象でした。
そして、今回の旅のメインディッシュが日振島です。この海域の島は、九州四国問わず特徴的なものが多く、日振島も期待しての探訪でした。
宇和島市西28kmの宇和海に浮かび、足摺宇和海国立公園に指定されている島。北西から南東にかけて細長くのび、ほとんどが山地で地形は急峻。能登(のと)、明海(あこ)、喜路(きろ)の3集落があります。承平6年(936)頃から日振島を根拠地として中央権力に反抗していた藤原住友は、天慶2年(939)東国の平将門に呼応してこの日振島で再び兵をあげています。産業の中心は水産業で、ハマチ・真珠の養殖、まき網、一本釣が盛ん。島名は、昔からこの辺りは船の往来が多く、夜間に島の住民が山頂で火を振って灯台の替りをしていたことにちなむという説がある。なんかロマンチックですね。
まずは最南端の喜路(きろ)地区から歩きます。
平坦な土地にわずかな軒数。ちょっと肩透かしだったかな。
板張りの素朴な民家達でした。☆一つ。
さぁこれから島の真ん中にある明海(あこ)地区まで歩きます。1時間半くらいかな。途中の山道から喜路地区を一望する。
山道歩いていたら前方にイノシシが二頭現れて、ジーッとこっちを見てる。睨み合ってたらこっちに近づいてきた。こりゃやばいと思い、携帯電話で思い切りミュージック流しながら近づいていったら逃げた。ホッ。
途中お弁当お稲荷さんを食す。
明海(あこ)地区です。三つの集落の中ではここが一番かな。とはいえ、さほどでもありませんが。。。
防風の石垣が見所でしょうか。
明海からは、月曜日就航の船で最北端の能登(のと)地区に移動。うっかり降り損なうアクシデントがありましたが、降りれてよかった。
港には何隻か漁船が停泊していたから、漁業が盛んなのでしょう。若い人や子供達もいたから、小さい集落だけれど活気があった。
日振島は集落としては今ひとつですが、島歩きとしては楽しかった。
宇和島に戻りました。今夜は名物の鯛めしをいただくことにしました。
by marunouchi_no1 | 2015-12-06 18:33 | 愛媛県