海界の村を歩く 日本海 六連島(山口県)
金曜日の最終便は、予定通り宇部山口空港に21:00着。下関駅行きのリムジンバスに乗ります。22:00過ぎに下関市街に入りました。関門橋をバスからパシャリ。
ホテルに荷物を置いて、夕食とるため街に出る。下関の歓楽街豊前田も、人通りはあるけれど活気は感じられない。
クラブ集合ビル。普通の飲食店はもう閉店だぁ。
今や世界的な日本酒までに登りつめた山口県の酒「獺祭」。ここまで有名になると「飲んでやるもんか」と思ってしまう。
向かいのラーメン屋には入った。
戦後の集合住宅のようなオフィスのような建物があった。
「下関第一ビルデイング」
イがィでないところに注目せよ
さて、日が変わって2/27(土)。雨です。
ホテルの前にそびえる「海峡ゆめタワー」
1996年竣工だから、バブル期に企画されたものでしょう。デザインに時代を感じますが、この頃この手のデザインに魅かれる。どうしてかなぁ。
下関駅西口から徒歩5分足らずにある六連島渡船場から、六連島へは20分。
小さな一集落の島です。
島は台地状になっていて、花卉栽培が生業。唯一の集落は、東側の緩斜面に形成されています。
港には集落は無く、坂道を上っていくと現れます。この地方の特色である赤瓦の甍並み。
屋根の重なり具合もよろし!
こちらは黒い瓦だけど、葺おろしがダイナミック!
迫力があります。
急勾配の石段を頑張って上り、神社に境内から見下ろす。いい俯瞰が得られました。
そして、集落のもう1つの特徴が石垣。島で採れる石材でしょうが、青っぽい石で斜め積みしている。
そこまで青くはありませんが、愛媛県佐田岬の集落を思わせます。
町並みショットを何枚か見ていただきましょう。
割と庭を確保できてる。付属屋は花卉をより分ける作業場のようです。
石垣と板壁がイイね
最後に裏山に上りました。目的はこの石を見るためです。世界的にも珍しい「黒雲母玄武岩」が露出する場所だそうです。ただの石じゃないか!
周りは温室だらけ。花卉栽培の温室で中には色とりどりのお花畑だ。
海岸線を埋め立てて、原油の貯留施設がありました。なぜ島に作ったんでしょう。
小倉へ移動します。町歩き中は上がった雨も、また降ってきました。小倉では大雨。時間調整に入ったカフェは銀行の営業室そのままにパン屋カフェしてる。全くオサレとは言えないので、お客は皆高齢者。静かで広々としてイイです。私も高齢者だった。。。
カフェを出ると雨が上がり日がさしてきた!こりゃ、毎度小倉に来てはスルーし続けてきた、遊里を取材せねば。
JR沿い、小倉駅と柴川との間にあった旧旭町遊郭。今では空き地の目立つ泡国街です。足を踏み入れようとした時、反対の柴川にかかる木橋が気になった。対岸に出桁町家も見えます。
で、そっちに誘われ川を渡ることに。小倉は戦災に遭っていますので、どうせ橋のたもとにしか残っちゃいないだろう。小倉駅へ戻る時に旧旭町をサクッと歩けばイイ。
うむ?繋がっていそう。
ここは、旧長崎街道の起点だとか。そうか、城下町の入り口。鉄道が敷かれて駅が離れてできて、駅と旧市街の間に商店街や遊郭ができたんだよきっと。
この家は戦災を免れたのでしょうか。
ここらは戦後と思われますが、イイ感じ。
このへんが見所スポットかな。
ホンダS660と町並み。
旧街道は城の周りを行くので、現在の街割と関係なし。でも面影は残っていました。
黒崎駅前にある安川電機の本社工場。その一角に、アントニーレーモンド設計の建物があります。私も保存計画に携わったものですが、竣工したというので見せてもらいました。
中々良い出来ではないか!残してよかったと思っていただけるでしょう。
担当した会社の同僚と博多駅前で打ち上げです。カンパーイ!
by marunouchi_no1 | 2016-02-27 14:23 | 山口県