海界の村を歩く 東シナ海 与路島(鹿児島県)
お一人で専用船とはもったいないが、与路島へ向かいます。
波のない瀬戸内から外洋へ出ると途端に波が高くなる。大丈夫っていうくらい揺れます。でも、船長曰く「序の口だよ」、天候荒れたらすごいんだろうなぁ。
古仁屋から約1時間で与路島に着きました。船長に「明日朝9時お願いしますね」と別れ、まずは今宵の宿「みどり荘」へ。
与路島
加計呂麻島の南方につづく請島の西方4kmに位置し、総面積の90%が山林で占められている奄美唯一の1島1集落の島。平家伝説にちなむ遺跡や、昔、死刑囚を処刑したという悲しい歴史を刻む三丁落鼻の絶壁もあり、熱帯植物が生い茂る南国の香りを漂わせている。昭和初期からマンガン鉱が採掘されていたこともある。昭和51年度にはハブ撲滅事業モデル地区設定の一環として、島内環状道路が建設された。また、瀬戸内町で和牛の生産の最も盛んなところで、放牧が営まれている。
(「シマダス」より)
与路集落は、とにかく石塀三昧、すごいです。
今まで見てきた珊瑚石の中でも、ここで使ってる石は一番平べったい。つまり、石を組むと言うより、重ねるという感じ。
石塀は、崩れて危ないとか、石と石の隙間にハブが潜むとかで姿を消しつつあるといいますが、与路島では復原的に手が入れられ保存されているようです。
石の隙間をモルタルで詰めているのは補強とハブ対策ですが、埋めていないものが多く見られます。
家々は板張りの壁と入母屋折板トタン葺き。泊まった民宿が戦後のものだそうなので、比較するに古い民家は少ないのかもしれません。
与路島は、遠い奄美大島から、さらに一泊二日でないと渡航できない不便な島ですが、★4つは与えられる素晴らしい集落だと思いました。
by marunouchi_no1 | 2016-05-03 20:06 | 鹿児島県