北信濃ぶらり？がっつり！

週末、長野県の飯山北竜湖に仕事関係で行くことになりました。休日扱いですし、折角の信州なので、どこかをぶらりしようか。始電の北陸新幹線かがやき501号は、大宮から長野までノンストップ、7:38に着きました。

長野電鉄長野駅は地下ホームです。前にも乗ったことあるけど、地下だったかなぁ。車両が東急のステンレスカーのお古でした。

信州中野で下車。とてつもなく強い日射しです。堪らず準備していたUVカット仕様の晴雨両用の傘を出します。裏地が真っ黒。

信州中野の古い町並みは、駅からかなり離れています。航空写真でもマトを絞るのが難しかったですが、歩きながら経験でたどり着くパターン。

このあたりでしょう。

大通りは拡幅されていて一軒以外は残っていない。その一本東側の通りになります。

一階の軒が深い。新潟に近い多雪地域なだけに、雁木のような空間。

これは戦後の不燃建築ですが、同じようにキャンティ（片持）の雁木空間が形成されていました。

バルコニーのようになっている銅板扉。細やかなデザインがいい。

ナマコ壁は信州全体に見られる特徴

こういう現代建築もデザインによって古い建物と呼応します。上手なデザインだと思います。

大通りのモダン商店


大通りの今度は一本西側の通り。座敷蔵。


そして、夜の飲食店街。数軒の料亭がありました。スナックも。

帰りの長野電鉄を待っていると、、、何と成田エクスプレスではありませんか。
須坂駅。地下鉄日比谷線の車両も走ってる。


特急で長野駅の１つ手前の権堂駅で下車。地下駅から地上に出ると、東西に一本商店街が走っています。権堂駅から東は夜の飲食店街＝鶴賀

かつてはこの先に遊郭がありました。長野市の遊郭は最初権堂にあったそうで、それが東の鶴賀に移転したとか。

遊郭の名残はないですが、夜の街の風情はあります。

権堂のアーケード街。ちょうど七夕祭りの飾り付けがされていました。

レトロな映画館。


アーケードから横の道に入ると蔵造りの建物がちらほら。

善光寺へ向かう参道の町並み。

整備されて久しいですが、良いですね。

最近は長野も街中にマンションが建つようになりました。足元を伝統的な町並みに合わせてる。

猛暑にもかかわらず、多くの観光客が歩いてました。しかも外国人が多い。

善光寺大門バス停から戸隠へ向かいます。
⇧中社の大鳥居。神社には参らず、蕎麦食って集落探訪です。

中社前には門前町がある。


立派な門や玄関を備えた大屋根の建物が並んでいます。


中社から飯綱方面へ２kmほど下る。

戸隠神社宝光社とその門前町があります。



なかなか良い町並みです。

茅葺き屋根も良く手入れされています。

２日目朝、糸魚川駅４番線ホーム。これから大糸線南小谷駅を目指します。南小谷といえば、中央線あずさ号が乗り入れた場合の終着駅。しかし、北陸新幹線ができた今、糸魚川まわりの方が早いのです。時代が変わりましたね。

南小谷から南へ村道をテクテク行くと左側に道が分岐しこの標識が立っています。車道がなく、徒歩でしか行けない山村＝真木集落へとつづく道。

分岐点から90分とありますが、往路は７割方登り、かなりキツイ。

そして、熊に注意！
熊に存在を知らせる鈴がないので、スマホで思いっきりミュージックを流しながら登っていきます。

熊が水を飲みにきそうな沢で獣の匂いがした。ヤバイです。ビビリました。

歩くこと100分。見えてきました真木集落。


柵がしてある。飼っている動物が逃げ出さないようにしているのかな？

ドーンと大きな古民家＝共働学舎。半自給自足の共同生活をしている。真木集落は約30年前に一旦廃村になりました。その後、共働学舎の人たちが暮らすようになりました。

30年前といえば、クルマで行けない集落がまだありました。私も探訪始めた頃、そういう集落に行ったことがあります。でも、今では珍しいです。

大きな二階建ては養蚕農家の名残です。茅葺き屋根もさることながら、メンテが大変でしょうね。

この２棟は蔵です。ダブルスキンファサード。

背景は北アルプス。


学舎の前庭でゆっくり休んでたら、番犬に見つかってしまった。ツカツカやってきて私を追い返そうとする。犬相手ですが迷惑そうなのでサッサと退散します。

復路は下りが多いので、無休で歩き70分で南小谷駅に戻ってしまった。この後、千国街道の千国集落を30年ぶりに歩こうと計画していましたが、もう脚が笑ってて無理です。駅前の食堂でカツ丼食べて早いけど松本へ。
ちなみに信州のカツ丼は煮てません。それがまた絶品の美味しさ。マジ美味い！


松本でゆっくりしましょう。まずは、女鳥羽川のほとりにある珈琲まるもへ。私の35年来の行きつけの店。

クールダウンです。

日が落ちてやっと涼しくなってきた。大手界隈を歩きます。

そうだ⇧このレンガ造の民家がついに取り壊されるかもしれないと聞いてた。どうなっただろう。

おおっ、なくなってもうた。

交差点の角に壁の一部が残置されてた。惜しかったなぁ。

蕎麦のこばやしで一杯飲んで、最後に夜景を撮りながら松本ぶらり

こんな横丁あったんだ。夜だから気づく。休日だから賑わいはないが。



白壁通りの黒壁の店蔵

はぁ、濃い二日間が終わりました。最終のあずさで帰ります。