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海界の村を歩く 太平洋 牡鹿諸島(宮城県)

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2016年夏、お盆明に締切の仕事があったので、お盆の後に夏休みです。家族旅行ですが、前半は宮城県の島巡り。
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東京を夜中の1:00にでて、東日本大震災で大きな被害を受けた町の1つである女川港5:30に着きました。7:00発の江島行き定期船に乗ります。
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江島
女川港から航路距離13.8km、女川町の南東部にある島で、江島を含む8つの島からなる江島列島を形づくり、断崖に囲まれた島々は、特に景観が美しいことで知られている。昔は、断崖の切れ目に桟橋を設け船着場としていたが、今では長さ278mの埠頭が整備され、女川港との間に毎日定期便が運航している。(「シマダス」参考)

外者は私だけ。小さな集落ですが、タップリ3時間半使って歩きます。
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しかし、天気悪し。昨日通過した台風の余波が残っているのか。時折激しく雨が降る。
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登っていくと石垣と階段が。ところが家が建っていない。取り壊された屋敷地が続きます。
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家が現れた。古くはないが石垣との関係がいい。
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そして、丘の上から見渡してみる。海岸近くに家はなく、全てが斜面と丘の上にある。しかも家は点在し、空き地が多いため棚田の集落のように見えるがそうではありません。
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海は時化てる。実はこの島、2011/3/11に発生した東北地方太平洋沖地震の本震震源地に最も近い離島です。この海の向こうから大津波が押し寄せました。
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でも、集落は基本的に斜面から丘上にかけてあるので、地震の揺れの被害はあったでしょうが、津波からは救われたように思います。
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集落から港へ下る所に、大津波の到達点を示す石碑がありました。「2011.3.11ここは、東日本大震災津波到達点より高い」と記されています。ここから下には集落は基本的になかった模様。
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もともと、石碑より上に形成されていた。推測ですが、過去の大津波の教訓が生かされていたのではないでしょうか。
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牡鹿半島の周りには、まだ島はありますが、船のダイヤの関係で明日訪れる予定です。
女川から一度南に下がって、松島に行きます。
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日本三景の松島。なんと初めて歩きました(今まで何度も来てはいるが全て通過)。
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結構な数の観光客だぁ。さすが、日本三景です。
観光地として年季が入ってる。昭和な土産物屋さんあり。
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瑞巌寺の周りの町並み。江戸時代からの観光地です。
さて、塩釜より奥松島の浦戸諸島の中から、桂島へ渡ります。
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さすが内海、ほとんど波はなく、遊覧船のような定期船です。青山学院の学生がたくさん乗ってた。合宿かな。
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桂島
浦戸諸島のうち、市営汽船で一番最初に着く島で、桂島、石浜の2つの集落がある。瀬戸のマリンレジャーの中心地で、潮干狩や地引網、海水浴のほか、島内のペンションに頼めば水上スキー、バラセーリング、ボートセーリングなどあらゆるマリンスポーツが楽しめる。また、島おこしのひとつとして、菜の花が満開となる季節には「菜の花まつり」を開催。島の魅力を最大限生かした内容で参加者に好評だ。浦戸の島は全て特別名勝「松島」の区域内にあり、優れた自然景観もその魅力のにとつになっている。(「シマダス」参考)

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石蔵が特徴。
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もう1つの特徴が庭の敷石に仙台石が使われていること。塩竈神社の参道と同様です。
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日が変わって、石巻港から牡鹿の南に並ぶ網地島、田代島に渡ります。船を追っきたカモメは、餌がもらえるものと思って、網地島までずっと飛んでました。
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網地島
宮城県の東部牡鹿半島の西南部、世界有数の捕鯨基地として知られた鮎川港から海上4kmにある。南北5.5km、東西1.5kmと細長く平坦な島で、中央部が標高101mとやや高台になっている。縄文土器や須恵器が出土している。康平5年(1062年)に源頼朝によって滅ぼされた安倍貞任一族の生き残りが逃れ住んだといわれる。元文4年(1739年)ロシアのベーリング探検隊支隊が上陸、日本とロシアとの初交易の場となった。気候は一年中を通して穏やかで、冬でも雪が降ることは少なく、野生のシュロやトベラなどの暖帯性植物が群生する常春の島として観光客の人気も高い。南東部に長渡浜、北西部に網地浜の集落がある。島の周辺一帯は、南三陸金華山国定公園に指定されている。(「シマダス」参考)

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島北部の網地浜地区界隈を歩きます。津波到達点の表示がデカデカと。
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網地浜地区は、かなり廃屋が多く、海水浴場以外はとっても廃れているという印象です。
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歩くこと1時間40分、島の南にある長渡集落にやってきた。集落は網地浜とは別の島かと思うくらい集落の大きと家々のグレードが違う。
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隣の田代島へ。網地島が海水浴場客で賑わってるとすると、田代島は猫ウォッチング目的の人で賑わってるいるようです。
田代島
北上川河口の東南15kmに位置する。リアス式海岸と風光明媚な自然が自慢で南三陸金華山国定公園の指定を受けている。気候は温暖小雨で、温帯常緑広葉樹のタブや大木が自然繁茂している。集団宿泊授業や子供会などの社会教育活動の施設として「田代島自然教育センター」がある。海上遊具を備えた「ポケットビーチ」では、家族ぐるみで海水浴が楽しめる。「奥羽観蹟聞老誌」によれば、「多曝島(たざらしじま)」の字をあて、波浪が島の断崖に打ち寄せるさまが、あたかも白い練り絹を日光にさらすように見えることから島名がつけられたともいう。(「シマダス」参考)

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ネコチのなんとまぁ太々しいことか!
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集落は岬の南北に展開している。
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田代島は南岸がもろ津波をかぶっており、海岸線から一皮分は更地になっていました。
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田代島にて前半の島旅を終えます。

一気に北へ走り、岩手県雫石町へ向けて移動。
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小岩井農場は歴史ある近代農場ですが、今更ながら訪れた。
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まずは、ガイド付きバスツアーで農場を一周。しかし、一部下車しますがバスから眺めるだけなので、いろいろお勉強にはなりますが、建物をじっくり見ることができません。
ツアー終わってから改めて自分の足で回りました。
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小岩井農場には9つの登録文化財がありますが、この四階倉庫はバスじゃないと見られなかった。
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上丸牛舎地区は、まきば園から入れる公開エリア。
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本部事務所や
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購買&理髪、
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自然冷蔵庫など、バスツアーがあったから存在を知って行くことができました。
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高速でさらに北へ移動。秋田県鹿角市花輪までやってきました。花輪ではちょうど、日本三大ばやしの1つ「花輪ばやし」のお祭りの日でした。東北の夏は短い、これでおしまい。
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ここまでやってきたのは、娘の趣味である廃墟巡りのため。私の趣味ではありません。まぁはたから見ると同じでしょうが。
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尾去沢鉱山跡。なんと近くまで行けてびっくりです。
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尾去沢の街は、鉱山で働く人々が暮らしていたまち。企業城下町でお得意な倶楽部、病院、購買はなくなってたけど、社宅街が残っていました。
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今宵の宿は、秋田と大曲の間くらい、雄物川中流域にある強首温泉の樅峰苑です。かつての豪農の家を旅館として運営している宿。
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登録文化財にもなっている凄い建物でした。温泉は100%源泉かけ流し。
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翌朝は晴天。強首は雄物川の氾濫原にある集落で、長く無堤防であたっため頻繁に洪水にあっていたそうですが、今は輪中堤が築かれています。
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羽後町の草屋根集落を巡ります。この鈴木家住宅は重要文化財。だが、走り回ってはしゃいでる子供の声がする。
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なんと公開文化財なのに、ここで生活している家族だった。びっくりです。
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中門造りの茅葺き民家が多く残っていました。
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さぁ旅も終盤。山形県肘折温泉までやってきた。活火山のカルデラの中にある県内最大の温泉街。
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そして、山形平野を横切って、東の最上町にある瀬見温泉へ。
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いい感じの造り酒屋と
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老舗の大旅館。

17:30に尾花沢をでて、東京品川には22:30に着きました。2016夏休みが終わりました。



by marunouchi_no1 | 2016-08-20 06:54 | 宮城県  

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