海界の村を歩く 太平洋 式根島(東京都)
11月の頭。文化の日が木曜日にあって平日休みを取れれば長期休暇が可能。元々は瀬戸内の芸予諸島に行く予定を組んでいたのですが、2ヶ月前に気まぐれで小笠原諸島へ行く「おが丸パック」をネットでポチってしまいました。そこで、完工すべく様々な事前調整をして臨んだのですが、、、直前に仕事でトラブル発生!まぁ、行こうと思えば行けたんですが、心配しながらじゃ行った気がしない。というわけで、土壇場でキャンセル。週末に伊豆諸島(渡航リスクの高い青ヶ島以外)コンプリートの島旅へ変更です。
今回の目的地は、式根島、利島、神津島の3島。いずれも伊豆大島の南にあって、船便も多く東京の観光地です。
金曜日の夜、竹芝桟橋22:00発のさるびあ丸に乗船しました。
土日便は横浜港に立ち寄ります。竹芝桟橋〜横浜港に乗船してナイトクルージングだけを楽しむ人たちもいました。
11/5(土)9:05に式根島野伏港に到着。さぁ、これから式根島をタップリ4時間歩くぞ。
東京の南方160km、新島の南3kmにある島。元禄16年(1703)の大津波によって新島と分離したといわれ、その際式根島の人たちは新島へ移住した。以来、長い間無人島となっていたが、明治22年に4人が移住、再び島づくりがはじまった。周囲12km、高い山もなく、航空母艦といわれる平坦な島影は、遠目にも緑豊か。特に複雑に入り組んだ海岸線と、緑も鮮やかに生い茂る松と白浜が織りなす風景は格別で、式根松島の異名を持つ。つり・マリンスポーツ、丹精込めて作り上げた箱庭のような風光。(「シマダス」参考)
おお、新島のコーガ石か?隣の新島で産出する軽石で、新島の大火の後防火建築の建材として流行したもの。
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/03datebase-page/tokyo_data/niijima_honson/niijima_honson_file.htm
島の北側にある野伏港から島の反対側に向かって歩きます。平坦な島なので起伏は少ない。
コーガ石は、ここ式根島でも建物に使われているようです。
倉庫が多いようですが、居住する建物もあった。
長い塀に使われた事例。
起伏の一番高い場所近くにある建物。式根島、新島、神津島は1980年代爆発的に観光化が進みました。いい響きではないですが「ナンパ島」と呼ばれるほど若者が集った。今でも観光客は多いですが、栄えた頃の残照が見られます。
中心集落は島の東海岸に面して広がっています。古い石蔵は、壁のみならず屋根まで石で葺いています。
さすが東京の観光地。店がたくさん並んでる。
石張りの大きな建物。こういうのはそんなに古くはないでしょうね。
「まいまず井戸」
深さ6mの円錐形の窪地に作られた井戸。まいまいず=カタツムリのような階段を降りていく。明治23年から3年かけて掘られたのだそうです。島の生命の水だった。
東海岸の式根島港
船が高いところまで引き上げられています。
石蔵あれこれ
かつて何かのお店だったのか、ペンションだったのか。うすい庇も丁寧に石で縁取られていました。
でたぁ!お城のような廃墟。ホテルだったのか。
式根島は温泉の露天風呂がたくさんあります。訪れる人は、釣りかマリンスポーツか温泉。私は入りもせず集落を歩いておしまいです。
式根島名物「牛乳せんべい」
by marunouchi_no1 | 2016-11-05 19:02 | 東京都