復興の町を歩く甲府・沼津(山梨県・静岡県)
今週も戦災復興都市巡りです。8:00に甲府に着きました。天気は最高、富士山、南アルプス、八ヶ岳全部見えます。

手始めに甲府市の郊外、湯村温泉から。ここは戦災都市では無いですが。1200年前に弘法大師が開いた信玄の隠し湯の筆頭だそうです。このフレーズ他でも聞きますが、その度に「弘法大師は温泉リゾート開発してた人?」「信玄ってなんで温泉隠すの?」と思ってしまいます。


入り口あたりに歓楽系店舗が集まっていました。数が減ってるんでしょうけど、風情はある。

太宰治や井伏鱒二もよく訪れていたとか。作家って温泉好きなんだなぁ。正面の「明治」っていう旅館は太宰治の宿って書いてあった。

でも、かなりさびれています。

甲府市の戦災概況図

さぁ、甲府市中心市街に戻って、戦災復興の町を歩こう。


駅北の朝日町にある新天街。この辺りは、戦災エリアと非戦災エリアの境界部です。アーケード両側にバラック系飲食店が長屋状に並んでいる形態。

かなり痛んでる。屋根は朽ちてます。


でも、営業している店はまだあるようです。

トイレが綺麗にしてありましたから。モザイクが時代を感じさせる。

屋根を挟んで建物はきっぱり分かれている。正面だけくっついてるんだ。


新天街の裏手を歩くと古い民家が残っていました。戦災に遭っていないエリアに入ったのでしょう。

駅の南に広がる繁華街を歩きます。
今まで甲府に十数回はきているでしょう。でも、街は歩いていなかった。そもそも、駅前に城跡(舞鶴城)があることを今日初めて知りました。

北のオリオン通りから繁華街を南下していきます。映画館でもあったのかな。

地元岡島百貨店と相対する山梨中央銀行本店。文字通り中心地です。

2つの建物が面する交差点から、南へのびる商業軸の かすがもーる〜春日あべにゅう
。健全な商店街です。

昭和な建物がチラホラ。

東西に通う銀座通り商店街。とても綺麗なアーケードですが、、、

裏側はこのような木造だったりします。

春日あべにゅうの一本東を通る裏春日。その名の通りに裏町で、飲食店が並んでいます。

スナックやバーがたくさん入った建物。「地下バー街」とは面白い表現だ。


更に入った南銀座は、スナックやキャバクラが軒を連ねる遊里。朝から営業している店もあり、客引きの目を盗んでの取材です(お客さん撮影したらどやされるので注意)。

スナックやキャバクラが入った銀座街。

同様のたき通り。

そして、オリンピック通りです。なんでオリンピックなのかわかりませんが、


特にグローバルな店が入っているわけでも無い。

こちらは、銀座通りアーケードから入る仲見世。

長屋形態の横丁。

コリド桜町通りに面するもう一方の入り口に「NAKAMISE」と書かれたゲートがありました。

コリド桜町通りの建物。2つの建物の間に屋根がかかってる。

両方の建物の2階3階に通じる外部階段がありました。面白い作りだ。
《富士宮》

甲府から精進湖・朝霧高原を経由して静岡県富士宮に移動。2週間前も通ったけど、日が暮れて歩けなかったので。

門前の参道の先にある看板建築。オデコが大きいから後ろへの片流れ屋根だな。

その並びにある民家。

裏側は3階建てだった。

富士宮名物の焼きそば屋さんが囲んでいるお宮横丁。


富士山の伏流水は飲み放題。焼きそばはやや太麺で塩とソースのハーフアンドハーフにて腹ごしらえだ。

大社通り宮町の町並み。アーケードに面して看板建築店舗が並ぶ。


大月線(県道414)沿の看板建築と町家建築。やっとここで、古い町並みが見られた。

浅間神社の東側界隈。料亭が現れた。こりゃ遊郭くさいな。

文化財として保存している長屋門。ここにはかつて大きな料亭があったそうだ。やっぱり遊郭だ。

マイロード本町の看板建築。
《沼津》

最後は沼津です。15:00だけど、おひさまがかなり傾いている。急がねば。
画像は沼津の戦災概況図です。ほぼ全域が消失した。

中心市街地は城下町と宿場町を基盤としている。沼津駅から南側アーケード名店街の入り口あたりまではお城だったと言いますから驚き。近代に整備された街です。

駅からまっすぐ南下する仲見世商店街。

あまり賑やかではありませんね。

上本通り商店街

そして、上本通りの南にあるアーケード名店街。本日のメインディッシュです。

戦後復興期の昭和28年に整備された商店街。計画道路に指定されていて幅員を広げなければならなかったところ、一軒の戦災を免れた百貨店があり、その建物を残して一階をくり抜く形で歩道上空地を整備する手法が認められ、異例の都市計画道路指定解除によって実現したという商店街。もちろん、一階をアーケード状にして高さなど形態規制がなされています。

当初は、一階をアーケードとした二階建てが多く、

昭和30年代に三階が増築されたそうです。



モダニズム建築の町並み。これは面白いです!

アーケード建築は先に訪れた清水にもありましたが、ここ沼津が発祥だとのこと。大変興味深いですね。

路地の風景。

旧沼津宿にあたる本町。こういう町家は戦災を免れたのでしょうか?

本町の町並み。看板建築がいい。

本町商店街の東側裏町に、旧遊郭らしき臭う場所あり。


さすが、伊豆半島の付け根、伊豆石の蔵が多く見られます。


新仲見世商店街のアーケード
写真右手の喫茶店ダニエルでゆっくり静かにお茶してたら、うるさいオバハンが入ってきたので店を出た。もう日が暮れてきたから帰ろ。沼津駅周辺を歩くの忘れました。
by marunouchi_no1 | 2016-12-04 13:08 | 山梨県

