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海界の村を歩く 東シナ海 黄島 (長崎県)

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福江島の南東に三色の小島があります。赤島(あかしま)、黄島(おうしま)、黒島(くろしま)。赤島と黄島は福江港から、黒島は富江港から渡船が出ていますが、いずれも朝と夕方の2便なので、日中島に7時間滞在するか1泊しなければなりません。

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黄島
福江湾の南方17kmに位置する玄武岩質溶岩の平坦な小島で、噴火口をもつ番岳(92m)が最高点。寛永14年(1637)には遠見番が置かれている。近海に好漁場があり、特に捕鯨は江戸時代から営まれていた。昔のうたに「黄島・赤島木と水さえあれば、福江城下にゃ負けはせぬ」との言葉があるとおり、水源がないため天水を利用していたが、昭和59年7月に国のサンシャイン計画による太陽光利用海水淡水化施設(世界初)が設置され、現在は住民の生活用水として活用されている。泊遺跡からは、縄文時代の土器片や黒曜石製の石器が出土し、古くから北部九州との交易があったことをうかがわせる。(「シマダス」参考)


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小さな渡船は4人の客を乗せて出航。船は赤島に立ち寄るのですが、客が居ないと見て着岸せず素通り。赤島というだけあって、岩が赤かった。

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定期船「おうしま」はクジラのマーク。捕鯨で有名だったんですね。
湾に入り集落が見えて来た。一発で特徴がわかります。溶岩の石垣石塀の集落。黄色いというより黒い。

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民宿おうしまのおかみさんが迎えに来てくれていました。この空中写真の右の海岸線に近いところに墓地が見えるでしょう。延命寺というお寺で、そこが民宿です。

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荷を置いて探訪開始。まず湾を形成している半島状のところにある黄島神社から。鳥居つけられた黄島神社という石のサインですが、黄色く塗られていました。オツですね。こうなると赤島神社も見たくなる。

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振り返ると溶岩のごろた石を積み上げた防波堤。珍しいです。

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港に近いところには切石積みの見事な石垣石塀が続いていました。ここは捕鯨が盛んだった頃の網元クラスの屋敷だったそうです。今は建物はありません。

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道だと思ったら海水が、、、
小さな入り江みたいになっている。大潮の時は全部水が入ってくるそうです。

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溶岩の石塀は独特ですよね。伊豆諸島とかで見たことあるかな。

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ここが民宿になっている延命寺。石塀の上に小石がのっていて端が半円状の切石で押さえられています。コーナーはご覧のように45度に置いてある。デザインと機能の融合なんでしょうが、だいたい小石が落ちてなくなっているんです。なんで小石を積むんだろう。

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石塀小路とでもいいましょうか、切石系が並んでる。

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人口は現在40人だそうです。シマダスが80人とかだから、20年で半減した感じ。捕鯨で繁栄していた頃は、1200人住んでたっていうから立派なもの。

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こういった空き地にも全て家が建ってたんでしょう。

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とにかく、いたるところに花が咲いていて、石塀を背景にして綺麗だったぁ。

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家は切妻平入、桟瓦葺、縦板張。

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港の海岸線の景。ここを捕鯨船がびっしり埋めてたんでしょうか。

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集落の一番上から。福江島が見渡せます。

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隣の赤島。ここは10人くらいしか住んでおられないそうです。地質も気質も違うっていってました。記録では、赤島は関西から人が移住したとかで、カツオ漁で栄えたんだそうです。

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20:00近い夕焼け。日が長いですね。クルマがいないし風もないから、ものすごく静かです。

by marunouchi_no1 | 2017-05-05 09:23 | 長崎県  

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