海界の村を歩く 沖ノ島(高知県)
佐田岬半島の天界の村を炎天下の中上り下りして汗びっしょり。宇和島市内のコインランドリーで洗濯タイムをとってから一気に南下し高知県へ入ります。
沖ノ島
宿毛市の西南約24km、黒潮おどる太平洋に臨む島。標高404mの妹背山が最高点で、全島花崗岩に覆われている。かつては段々畑が天まで届いていた。現在は沿岸一本釣漁業が主体だ。近年フィッシング、ダイビングなどのマリンスポーツが人気を集めている。中世から弘瀬が土佐領、母島が伊予宇和島領に属していた。土予国境争いを経て、万治2年(1659)幕府の裁定で土佐側の主張通り国境が確定した歴史を持つ。明治7年高知県に編入される。『今昔物語』に妹背島伝説があり、夢と歴史とロマンの島である。(「シマダス」参考)
ここから定点観測で22年前と現在を比較しながらレポしましょう。
母島はV字谷集落で、谷の両側斜面に石垣を積んで集落が形成されています。
斜面には雛壇上に石垣で屋敷地が築かれる。しかし、見比べると現在は家が減って緑が多い。無住が増えて樹木が石垣を覆い始めているのでしょう。
V字谷の中央の川沿いのメインストリート。道はどんどん下がっていくが(画像左の道)、上部が立体的にプライベートなテラスとして使われている。
以下、弘瀬の町並み。
おお、建物の塗装の色以外あまり変わってない。
三浦の広場、あまり変わらず
三浦の広場の上にあった連続する干棚(道の上に張り出したテラス)がなくなってたぁ。
22年前ちょうどペンキ塗りたてだった家は、そのままの色ですが、かなり色褪せてました。
しかし、どうしてももう1ヶ所↑が見つからない。島の子供に写真見せて聞いてみたら、「知ってるよ!」
あったぁ。この危なっかしい場所にまた出会えてよかった。
港の防波堤から弘瀬集落を眺める。冬の西風が強いため、家々の海に面する妻面には窓がない「のっぺらぼう」。家は3割くらいなくなったかな。潮風に強い船用の塗料を家に塗っているのか、カラフルなのが弘瀬の特徴なのですが、かなり色が変わってますね。色へのこだわりとかなさそう。定点観測も面白い!
by marunouchi_no1 | 2017-07-28 22:21 | 高知県