(西表島イダの浜)
八重山の島里を巡る旅。最後は西表島です。石垣から高速船で40分。大原港行きは環礁の中を走るので、昨日の鳩間島のようには揺れません。
西表島も23年ぶり。前はサクッと回って、目ぼしい集落は無しとして、浦内川ツアーとか自然鑑賞でした。今回は、ないと思ってた集落を発掘するぞ!
西表島石垣島の西30kmにある。県内では沖縄本島に次ぐ大きさで、標高470mの古見岳をはじめ、亜熱帯原生林に覆われた300~400mの山々が連なっている。数10kmに及ぶ河川も多く、下流域ではマングローブ林が広がっている。西表島を評する言葉は数多い。東洋のアマゾン、南海の秘境など。イリオモテヤマネコやセマルハコガメ、サキシマスオウノキなど天然記念物や希少生物の宝庫である。かつては開拓入植を頑固に拒み続けた亜熱帯ジャングルの島だったが、近年は竹富町の一大農業地域、一大観光地域に成長した。(「シマダス」参照)
石垣港旅客船ターミナルの貼り紙。西表に外から猫を持ち込んじゃダメ!と言わんばかり。
遅い朝日が昇る。古見浦の干潟が幻想的だ。マングローブの根っこの形が面白い。
西表島は原生林の島。外周道路が一本で(1/3周は道路無し)古い集落として、西海岸の祖納(そない)くらいしか挙げられていません。
東海岸の古見という集落も、それなりに古いそうですが、どうかな。
フクギの挟まった石塀の屋敷があった。家の特徴は沖縄らしい形だけど、屋根が面白い。
トタン葺で棟だけ赤瓦がのっている!こういうの石垣島や鳩間島でも見ましたが、なかなかカッコいいなぁ。ハイブリッドな感じでとても新鮮です。
この屋根もそう。棟瓦の漆喰が新しいから、トタンと同化して綺麗だ。
粋な現代建築の住宅がありました。美しいプロポーションです。部屋からは古見浦が一望できるのでしょう。
後良川の河口。マングローブで埋め尽くされている。
浦内川の河口。以前、ここから船に乗って川を遡りました。懐かしいなぁ。
西海岸の祖納浦。ほんと綺麗な海だ。
古い集落なしと言われている西表島ですが、ここには指定文化財の古民家があります。ということは、あるぞきっと。
うーむ、あるある。
2匹のシーサー。ちょっとやりすぎ感あり。
港に石垣が高く積まれた場所があって、石階段がある。物見台か番所かなんかがあったのかな。そんなイメージ。
ナンジャ?金星文庫?
物見台のような石垣大階段を見た。軸が通ってますな。
物見台の脇を歩いて行く。
すると、サンゴ礁の石垣の向こうに草屋根が現れた!県指定文化財 新盛家住宅です。
沖縄県内最古ですって!現存最古の古民家が西表島にあったとは知らなかった。
上層の民家は赤瓦ですから、沖縄で草屋根はほんと珍しいですよ。
出ましたトタン+棟のみ赤瓦。というより、トタンが錆びて赤瓦みたいになってる。
石造りの六角井戸がありました。やっぱ古い集落なんだ。
石畳の古道まである。
サンゴ石がサンゴ礁そのもの、素朴ですね。
この赤瓦の民家は公開されていました。入るとお爺さんの解説に捕まりそうだったので、逃げてきた。。。
結構石垣石塀が見られます。祖納(そない)星3つはかたいいい集落でした!
さぁ、いよいよ西表島最奥の集落へ。船浮集落は船でしか行くことができません。離島にあるので表現が難しいですが、文字通り陸の孤島です。西表島外周道路の終点、白浜港から渡船に乗ります。
もっとチンケかと思ってましたが、割と立派な船でした。
時間はわずか10分ですが、高速艇なので湾を一跨ぎ。画像は船浮集落。
船浮港から湾の入り口に鎮座する外離島を眺める。この島、かつては炭鉱があって賑わったんだそうです。西表島に炭鉱とは意外でしょ。
船浮集落の町並み。
伝統的な家屋あるいは屋敷構えはほぼない感じ。
ハーバー。
沖縄の集落に必ずある広場空間。祭事に使うのでしょう。
船浮集落の町並み。
こんなところに研究所?なんとここが、西表島捕獲の地なんです!
船浮御嶽。
集落端部の民家
船浮小中学校。デッカくてびっくり!鳩間島と変わりません。
ここにも石造りの六角井戸がありました。歴史はあるのでしょう。
集落から500m離れた、半島の反対側にあるイダの浜を目指します。途中に水場がありました。ここだけヒンヤリしていて不思議。
イダの浜です。徒歩でしか行けない浜。綺麗でした!
大原港への帰りに土砂降りの雨。水牛で渡る由布島は取りやめました。ちょっと残しておくのも大事なことです!(海界の村を歩く 最後の八重山紀行 おわり)