
(長崎県崎戸町平島)
崎戸諸島への船は、佐世保を13:30に出発して、蠣浦島(かきうらじま)崎戸港、江島(えのしま)、平島(ひらしま)を経て上五島の友住港で一泊(奇数日はさらに平島へ戻って一泊)、友住港から佐世保へは午前中の便となります。したがって、最短時間で江島と平島を歩くには、佐世保から行った場合、平島で下船し取材したあと平島に一泊し、翌日の朝江島に渡ります。そして最後は上五島友住へ抜けます。

実は、去年のGWに平島に唯一ある新屋旅館を予約しようとして電話をしたところ、一度は受けていただけたものの「お仕事ですか?
観光ですか?」の質問に「観光です」と答えたら対応が一変し、観光であれば上五島から往復してくださいと断られたのでした。3ヶ月も前だったからかなぁ。そこで今回リベンジ。1ヶ月前に電話して、やっぱり同じ事聞かれて今度は「仕事です」と答えあっさりクリアと相成りました。

この船にこれから3度乗ります。1回目は佐世保→平島を約2時間。

春の嵐で3日間欠航していたそうです。今日は動いた、ラッキーだ。

江島は一旦通り過ぎます。明日、平島から引き返して訪れる予定。

16:28平島着。春の嵐も弱まってきたのか、さほど揺れませんでした。
平島
佐世保港から蠣浦島・江島を経由して53.9km、北緯33度線の海上に位置し、わずか5.7km隔てて列島中通島有川町を臨む。崎戸4島のうち一番大きな島。江戸時代には他の島と同様、捕鯨の島として大いに栄えた。五島灘という好漁場と、天然の良港に恵まれ、漁場中心の生活が営まれている。島の一部は西海国立公園に指定されており、荒々しい海岸線と山肌に剥き出しになった巨岩は、島を訪れる人々を魅了する。(「シマダス参照」)
おーっ!いきなりごろた石の石垣石塀か。こりゃ期待できそうです。

見事なごろた石の石積だ。迫力がある。ところで、この切り欠いたような場所は何でしょう。

なるほど、庭から直接船着場に下るための出入口だったんだ。
番所跡。石畳みが敷かれている正面の家は古いそうです。

入母屋造の二階建民家が続きます。

メインストリートが大きく曲がる正面にある古い家。

右側の建物はよろず屋でした。丁度このあたりから入江の対岸に渡る橋があった。対岸には小中学校と民家が数軒ありました。

これは平島の昔の写真。入江が川に切り替わるあたり。対岸に学校が見えます。
そして背後の山は天辺まで開墾されている。今では、島の産業は100%漁業だそうです。
古い写真で段々畑になっているあたり。石垣や石段が美しい。

メインストリート(横道)から縦に入って行くと斜面の石垣が現れる。

こういう煙突久しぶりに見るなぁ

一周し終わりました。丹念に歩いても1時間かな。そんなに大きくない集落でした。丸いごろた石の石積み、海岸沿いだけでしたが、インパクトありますよね。

さて、前回の予約のやりとりで、こ難しいかと恐れていました新屋旅館ですが、いえいえ非常に良い旅館でした。

夕食では、泊まっていた郵便局の方々と一緒に盛り上がりました。お一人の方は、船が3日間結構したため足止めを食っており、やっと明日帰れますとおっしゃっていた。島ってやはり大変だなぁ。