(長崎県 小値賀町 斑島郷)
小値賀島の西にある斑島は斑大橋で陸続きである。「海界の村を歩く」シリーズは、有人島であること、陸続きでないことを決まりとしているが、いい集落だったので離島として載せちゃうことにする。
斑島
小値賀島の北西にある島。昭和53年、橋長290mの斑大橋が完成、小値賀島と陸続きになった。島内の遺跡からは旧石器時代のナイフ型石器や、縄文時代早期のものとされる土器などが出土している。玉石鼻にある大小のポットホール(甌穴)は、日本一の規模で、昭和33年に国の天然記念物に指定されている。北風に怒濤が岩を噛むとき、岩の裂け目から奔流する荒波に玉石が回転し、さらに穴を削磨し、玉はますますみがかれるという。好漁場に面しており、島の中心となる斑港のすぐ目の前には、ブリの定置網がある。島の東部から西部にかけては、なだらかな丘陵が広がり、和牛の天然の放牧場となっている。島から眺める西海に沈む太陽は、美しく、雄大だ。(「シマダス」参照)
斑島郷集落の近くにあるポットホール。溶岩系の岩が荒々しい海岸にある。
覗き込んだら下の方にあった。写真だと手に取るように見えるが、実際は深い穴の下の方にあって暗くてよく見えなかった。デジカメで撮って明るさ調整したのが上の画像。自分が落っこちたら大変な場所だった。コワッ。
港の岩場の天辺に恵比寿像が祀られていた。その岩の上から斑島郷集落を見る。
メインストリートは二本あって、こちらは海寄りのもの。家屋は新しくもないが古くもなさそう。
等高線に平行の道(横道)。各家の前庭が横道になってる。密集系漁村ではお馴染みの構成である。
木と土壁の組み合わせが綺麗。
切妻板壁の単純さがいい。
石垣でひな壇ができているのだが、その石垣がちょっとだけ上に伸ばされている。バイクや洗濯物も重要な点景だ。
なんてことない風景だけど惹かれる。板壁の風合いだな。
ひな壇の石垣が左右で分かれている。造った時期にどちらか後先があるんでしょう。
斑島郷集落と海の向こうは小値賀島。切妻屋根と妻面の壁が折り重なる景観。
斑大橋から斑島郷集落を眺める。漁業が盛んな様子がわかる。