(静岡県浜松市天竜区龍山下平山)
前回「天界の村を歩く2 南アルプス 遠山川」より
中央構造線に沿った山岳集落の旅=「天界(あまさか)の村を歩く」で、群馬県→埼玉県→山梨県→長野県とやってまいりました。南アルプスの最後、南部の静岡県に入ります。
旧南信濃村(長野県飯田市)から兵越峠を越えると旧水窪町(静岡県浜松市天竜区水窪)です。
天竜川の支流・翁川の最奥部に位置する天界の村、左岸斜面上に位置する水窪町奥領家桂山を歩きます。静岡県に入ったことがすぐわかる集落風景、それは茶畑!
道の傍にあるこれは一体なんでしょうね。単なるゴミ置場?階段があるぞ。
茶園を営まれている農家。主屋と作業小屋かな。
斜面に建つ民家。茶畑は段々畑になっているのではなく、斜面なりに木が植えられています。
集落最上部からの景観。翁川の谷を背景にした茶園集落。
翁川を下り、旧水窪町の中心集落のある飯田線水窪駅付近から水窪川を上っていきます。その最奥部にあるのが大野です。画像は以前撮ったもので、水窪川谷の対岸(左岸)から見た大野集落(右岸)です。
まず、ドローンによる空撮を行いました。谷底からの標高差が大きい。
斜面の中でも比較的緩やかで日当たりに良い場所に狙いを定めて作られた集落で、標高660m、綺麗な茶園です。
大野集落から谷を臨む。山岳集落は、ドローンで撮っても高い場所にあることがなかなか表現しづらいです。こうして、山を背にして谷を遠望するように集落を撮った方が、山岳集落らしい写真になるのかもしれません。
収穫物を運ぶためのモノレール。斜面上農地ならではのアイテムです。
茶畑に埋まる家。山側は軒が地面に接するほどになっています。
小学校跡からの俯瞰。
カラフルな金属折板の屋根伏せが美しい。
立派な2階建の蔵がありました。
水窪川は佐久間町大井で本流・天竜川に合流します。その合流点のすぐ下流に大輪集落があります。
天竜川中流域の左岸斜面上の標高200〜400m。
モノレール。
茶園の中に民家が点在する集落です。
集落の真ん中を塩の道・秋葉街道が貫いています。
塩の道・秋葉街道
塩の道・秋葉街道
モノレールのほかに、こんなロープウェイもありました。
大輪大滝地区。茶畑の中に埋まる民家の風景は、ほんと美しい!
集落最上部の家の方とお話ししていたら、家に上がり込んで美味しいお茶とお菓子、お土産の新茶パックまで頂いてしまいました。画像の建物は、製茶の作業場だそうです。
玄関先の木に水が入った器がぶら下がっていて、時折野鳥が水浴びに訪れていました。のどかですね。
さらに天竜川を下ります。天竜川左岸の斜面に広がる龍山町下平山集落。ダイナミックな空撮ができました。
右岸斜面上の龍山町瀬尻青谷集落。
右岸斜面上の龍山町瀬尻大庭集落。
最後は秋葉神社です。山をひたすら登っていくのでびっくりしました。なんと標高885mの秋葉山頂に神社があります。天界の村を縦走する秋葉街道の終点にふさわしい場所でした。