(山形県酒田市飛島)
日本海の孤島を巡る旅。石川県舳倉島、新潟県粟島と北上し、最後は山形県の飛島です。2012年に初めて訪れて以来7年ぶりとなります。
飛島
酒田港の北西約39kmの日本海に浮かぶ島。標高68mの高森山を最高点とする平均50mほどの平坦な台地で、対馬暖流の影響を受け県内でもっとも暖かい。北西の季節風を避け、島の南東側に集落がある。歴史は古く、縄文時代の土器も見つかっている。イカ漁を主とした漁業が産業の中心であり、水揚げされたイカで作る魚醤の文化が残る島としても知られる。鳥海国定公園に指定され、周辺の海は自然の宝庫として釣り、海水浴、バードウォッチング、スキューバダイビングなどを楽しむ人たちが数多く訪れる。古くはトド島ともいわれた。また、遊歩道や展望台、「日本の渚百景」に選ばれた荒磯海岸など、自然散策を楽しむ人たちも増えている。平成12年には酒田市となって50周年を迎え、さらに最近は、海岸漂流物のボランティア清掃などを契機に「公益」をキーワードとした大学生や本土側住民との交流も進みつつある。(「シマダス」参照)
お盆真っ最中。昨日は予約しても満席で今日になりました。
新潟県粟島への船は大きなフェリーでしたが、こっちは旅客船。当然定員も少ない。
飛島は全体が台地の島で、集落は崖下の海岸線に沿った平地に細長く形成されています。まず、船着場から一番遠い法木地区の一番端まで一心不乱に歩いてから戻りながら取材したいと思います。画像は法木地区の入口手前にある道。車を通すために開いたのでしょう。
法木地区を空撮。本当に台地の上には集落が一切ないんですね。
法木地区は飛島の特徴ある民家形態が見られます。妻面に細やかな軸組を表わすせがい造り。屋根が剥がれた1棟以外、7年前と変わっていない様子でした。
なんで妻面を「せがい造り(持ち出し)」にするのかわかりません。雪対策で屋根の出が大きいからでしょうか?
角の片持ち材が斜めに出ている。
こうしてみると屋根の軒が深いのがよくわかります。
なんでもない小屋ですが妻面の意匠が面白い。
この左手の黒い民家の窓に使われていた型ガラスが綺麗でした。動画をご覧あれ。
妻面に二階の窓があってその上に軸組みのせがい造りが見られる家。
法木地区の最も南のエリア。
法木地区と中村地区との間にある鼻戸崎の沖にある寺島という大きな岩。ドローンで近づきました。
長〜い集落の真ん中に位置する中村地区。
大きな港湾施設が広がっており、漁業が盛んなことがよくわかります。 中村地区の町並み
中村地区の町並み
中村地区の町並み
中村地区の町並み 勝浦地区の町並み
勝浦地区はフェリーターミナルのある島の中心集落です。ざっと眺めてもかなりの数の旅館や民宿の看板表示があります。
集落を貫く一本道の山側が主屋で海側に小屋が多いと思われます。
勝浦地区の町並み
石蔵が残っていました。
入母屋造二階建妻入り
最後に空撮。日本海に浮かぶ絶海の孤島三連ちゃんの旅を終わります。