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カテゴリ:静岡県( 5 )

 

天界の村を歩く2 南アルプス 大井川

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(静岡県川根本町下長尾久保尾)

前回「天界の村を歩く2 南アルプス 天竜川」より

動画  https://youtu.be/b9JiEkd0Bxo
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秋葉山より国道362号線を東へ走ります。天竜川水系から大井川水系へ移ります。
この辺りは山というより険しい丘陵地と言った方が良いでしょうか。関東山地で紹介した神流湖周辺と似ていて、日当たりのよい山の上に農村が点在しています。大井川の支流・境川上流部左岸にあり、松枝山からの尾根上に形成された久保尾集落を歩きます。
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なぜこの集落を選んだのかと言われれば、「地形図とにらめっこしていて光るものがあったから」というしかありませんが、等高線の密度と集落の家の数や配置が気にいった(気になった)んだと思います。
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空撮画像を見ていただけばお分かりのように、日当たりの良いところに数々の茶園集落が見られます。
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最上部近くの学校跡にクルマを停めて歩きます。茶畑は時にこのような黒カバーがなされたものがあります。「寒冷紗」というそうです。
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GWはちょうど茶摘みの時期。皆さん総出で茶摘み作業をされていました。
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切妻平入りの主屋に下屋をまわしています。
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右手前の部分は製茶の作業小屋かな?
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茶摘み真っ盛りです。
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茶園の中に埋まるように建つ住宅。
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お茶の木と木との隙間は、茶摘み作業ルートで木の山の半分まで手が届くようなっています。
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境川の北、大井川支流・長尾川の左岸斜面上に位置する尾呂久保集落です。
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茶園が広がるこのエリアの典型的な農村で、大札山(1973m)と白羽山(771m)とを結ぶ稜線から長尾川の谷に向う斜面上に位置するまとまった集落であるため、天界(あまさか)の村」として取り上げたました。
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民家は茶畑の中に点在しており、切妻平屋で製茶小屋が付属しています。ここも茶畑に埋まるように屋根が点在する集落景観で、実に美しいものです。
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集落の上方から下りていきます。
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左側の2階屋は1階が製茶作業場かな。
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この家は、「川根茶つちや農園」でいくつもの建物が集まっています。
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ホームページを覗くと数々の賞を受賞している、川根茶農園の中でも有名な家のようです。また、ホームページでも「まさに天空の茶園です」と表現されていました。
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尾呂久保集落の家々は屋根が金属板葺きでメタリック。それが緑の茶畑と調和して美しい集落景観を創り出しています。

by marunouchi_no1 | 2019-05-04 22:04 | 静岡県  

天界の村を歩く2 南アルプス 天竜川


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(静岡県浜松市天竜区龍山下平山)

前回「天界の村を歩く2 南アルプス 遠山川」より


中央構造線に沿った山岳集落の旅=「天界(あまさか)の村を歩く」で、群馬県→埼玉県→山梨県→長野県とやってまいりました。南アルプスの最後、南部の静岡県に入ります。
旧南信濃村(長野県飯田市)から兵越峠を越えると旧水窪町(静岡県浜松市天竜区水窪)です。
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天竜川の支流・翁川の最奥部に位置する天界の村、左岸斜面上に位置する水窪町奥領家桂山を歩きます。静岡県に入ったことがすぐわかる集落風景、それは茶畑!
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道の傍にあるこれは一体なんでしょうね。単なるゴミ置場?階段があるぞ。
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茶園を営まれている農家。主屋と作業小屋かな。
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斜面に建つ民家。茶畑は段々畑になっているのではなく、斜面なりに木が植えられています。
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集落最上部からの景観。翁川の谷を背景にした茶園集落。
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翁川を下り、旧水窪町の中心集落のある飯田線水窪駅付近から水窪川を上っていきます。その最奥部にあるのが大野です。画像は以前撮ったもので、水窪川谷の対岸(左岸)から見た大野集落(右岸)です。
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まず、ドローンによる空撮を行いました。谷底からの標高差が大きい。
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斜面の中でも比較的緩やかで日当たりに良い場所に狙いを定めて作られた集落で、標高660m、綺麗な茶園です。
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大野集落から谷を臨む。山岳集落は、ドローンで撮っても高い場所にあることがなかなか表現しづらいです。こうして、山を背にして谷を遠望するように集落を撮った方が、山岳集落らしい写真になるのかもしれません。
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収穫物を運ぶためのモノレール。斜面上農地ならではのアイテムです。
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茶畑に埋まる家。山側は軒が地面に接するほどになっています。
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小学校跡からの俯瞰。
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カラフルな金属折板の屋根伏せが美しい。
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立派な2階建の蔵がありました。
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水窪川は佐久間町大井で本流・天竜川に合流します。その合流点のすぐ下流に大輪集落があります。
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天竜川中流域の左岸斜面上の標高200〜400m。
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モノレール。
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茶園の中に民家が点在する集落です。
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集落の真ん中を塩の道・秋葉街道が貫いています。
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塩の道・秋葉街道
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塩の道・秋葉街道
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モノレールのほかに、こんなロープウェイもありました。
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大輪大滝地区。茶畑の中に埋まる民家の風景は、ほんと美しい!
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集落最上部の家の方とお話ししていたら、家に上がり込んで美味しいお茶とお菓子、お土産の新茶パックまで頂いてしまいました。画像の建物は、製茶の作業場だそうです。
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玄関先の木に水が入った器がぶら下がっていて、時折野鳥が水浴びに訪れていました。のどかですね。
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さらに天竜川を下ります。天竜川左岸の斜面に広がる龍山町下平山集落。ダイナミックな空撮ができました。
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右岸斜面上の龍山町瀬尻青谷集落。
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右岸斜面上の龍山町瀬尻大庭集落。
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最後は秋葉神社です。山をひたすら登っていくのでびっくりしました。なんと標高885mの秋葉山頂に神社があります。天界の村を縦走する秋葉街道の終点にふさわしい場所でした。

by marunouchi_no1 | 2019-05-03 20:00 | 静岡県  

海界の村を歩く 太平洋 初島

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(静岡県熱海市初島)

熱海港から高速艇でわずか25分、初島は相模湾に浮かぶ小さな島です。
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「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」と源実朝の和歌にも詠まれた、東西約1km、南北約600m、熱海港から約10kmの相模湾に浮かぶ小さな島。海岸線には松林が連なり自然環境に恵まれる。古くからアワビ、イセエビ、イサキなど豊富な海産物とジャガイモ、ダイコンなどの農産物によって生活が営まれてきたが、近年は離島ブームなどで島を訪れる人も増え、観光業が中心になってきている。(「シマダス」参照)
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上図のように簡単に一周できる小さな島で、北側に漁港と集落が一つ形成されています。そして、エクシブ初島クラブと初島バケーションランドなどのリゾート施設があります。
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観光客の目当てはこれらのリゾート施設がほとんどで、釣り客が5パーセントかな、集落目的は当然私一人。
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熱海からの旅客船が大きく見えるほど港はこじんまりしたもの。初島バケーションランドは1964年の高度成長期の観光ブームに乗っかって富士急が開発した施設。初島クラブはバブル期に建てられたリゾートホテル。初島クラブの方はその後経営破綻して、現在はエクシブが会員制コンドミニアムとして営業しています。静かな離島が、戦後の二つの好景気で開発された島ということ。
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港から時計回りに島を一周する通りには飲食店が並んでいます。食堂通り」というそうで、海鮮丼など島ならではの新鮮な海の幸を食すことができる。
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海岸線から約5mくらいの崖線を上ると集落のレベル。画像は途中から眺めた食堂通りの家並みの屋根。
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初島小中学校。立派な校舎でした。確かに集落には子供達が結構いましたね。
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初島小中学校の校歌ですが、なんと、阿久悠作詞、三木たかし作曲です
「地球の丸さを知る子供たち」
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集落は、1998年版シマダスデータで、175世帯・266人。港近くの平らな場所に密集しています。
江戸時代からの家は41戸あるそうで、観光化される前までは、その41戸が増えもせず減りもせず維持されてきたそうです。
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集落内のパブリックな通りにはブロックのペイブメント施されていて、家々が所狭しと並んでいます。ほとんどが戦後の住宅スタイル。
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ちょっと古そう。
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「飲物自動販売機センター」という看板がついた建物。かつては店だったのかな。
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子供達が遊んでる集落はやっぱ活気があっていいです。
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初木神社
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井戸タンクの上に島で採れた岩のりが干してった。子供たちがどこの岩で採ったのか教えてくれました。
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観光化されてますが、集落内は素朴な漁村の風景。
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集落の後ろに切り立った崖線を上ります。
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崖線の上はフラットのなっていて農地が広がって、作業小屋が点在していました。
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漁港前にある初島漁協スーパーマーケット。
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島の集落はゆっくり2周歩いても1時間で十分。時間つぶしで、古くから天草を栽培し島の名物となっている「ところてん」を食しました。
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ここ単独で来るほどの島里ではありませんが、熱海の町歩きと合わせてみてはいかがでしょう。

by marunouchi_no1 | 2018-02-04 19:48 | 静岡県  

遊里を歩く 熱海

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(静岡県熱海市中央町)

冬の土曜日の夕方、思い立ったように東海道新幹線こだま号に乗りました。行く先は熱海。東京駅からわずか45分のスパリゾートです。
熱海は近世から有名な温泉場で、近代になって保養地として発展した街です。平地の少なく斜面に都市が形成されていったので、独特な空間が形成されています。
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旧市街は海に近い平地にあり、一方熱海駅は斜面の中腹にできたため、駅から旧市街に向かって、近代的な街が展開します。ワインディングロードに沿って建物が建っている感じ。モナコみたい!
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中心繁華街に流れる糸川沿いには、「あたみ桜」が、狂い咲きならぬ早咲き。すでに9分咲きに近い。
さて、温泉地とは遊興の地でもあります。中央町の旧レッドライン地区へ。
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おぉっ!こってりした戦後モルタル看板の遊里建築だ。
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土曜日だからでしょう、ちょっとネオンの数が少ない。
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遊里には必ずあるタクシー会社のステーション。その建物も遊里建築でした。
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銀座通り商店街。前に行ったことのある「釜つる」という干物屋さんがやってる飲み屋で一杯飲みました。
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今宵は熱海泊といきたいところでしたが、にわか計画で、いい宿が残っていなかったので、丹那トンネル越えた三島駅前に泊まります。
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日曜日の早朝、正規の探訪開始!
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熱海駅から中心繁華街へと向かう玄関的存在の仲見世商店街。となりの平和通り名店街とともに、よく見ると結構いい町並みです。(帰りはものすごい人でごった返してました)
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平和通り名店街を出たところにあるビル。円弧を描きながら下って行く道路線形に沿って建てられた長屋ビル。
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ソリッドでしょ!
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この町並みは素晴らしくイイね。熱海ならではといってもいいでしょう。モナコみたいに公道レースとかやったら面白いんだけどなぁ。
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昨夜も撮ったヘアピンカーブの町並み。
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駅から下ってきた咲見町通りと中心市街地の目抜き通りである銀座通りとの交差点。そこにランドマーク的存在である和菓子屋「ときわぎ」があります。
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銀座通りは海に向かって一直線。
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咲見町通りを先に行くと糸川。あたみ桜まつりです。
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さぁて、昼の中央町を歩きましょう。
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一見してそれとわかる旧レッドの建物たち。
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こういう左右非対称なデザインも珍しい。
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素晴らしいですね!
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これは、遊里建築のモダニズム版でしょうか。
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そうか、あのタクシー会社の建物は、アイストップに位置していたんだ。
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中央町の町並み。建物は全て戦後でしょう。
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さらに南(伊東方面)へ進んで行くと初川があり、面して「熱海芸妓見番所」がありました。歌舞練場を併設しています。
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熱海港から眺めた街。斜面上に展開し折り重なる都市の風景。
ここから一旦初島往復して、町歩き再開します。
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海岸線に近い渚町。銀座通あるいは中央町の先にあたる平坦な場所で、埋立地に形成された新地でしょう。
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国道135号線の上り下りの間の町で、なぎさ仲通りに沿って町割りがされています。その中一角に「渚発展会」というディープなエリアがある。
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ここはまさに新地。かつてはブルーラインだったそうです。そげな建物が密集する。
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なぎさ仲通りから海岸通りに向かう4本の細い道が夜の飲食店街。
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いいですねぇ。こういう町並みに癒されるのは私だけ?
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その中にある南風食堂という店でランチ。
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中心市街地には多くの観光客が。あたみ桜まつりのせいかな。
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銀座通り商店街を山の方へ歩いていきます。ここも昭和でモダンな町並みだ。
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咲見町通りとの交差点を越えると坂道の勾配がきつくなっていく。
ここは源泉・熱海七湯のひとつ大湯間歇泉。現在は電動じかけで、4分おきに吹き上げます。
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湯前神社横の「大湯日航亭」。日本航空とは関係ないです。やっと古そうな建物に出会えた。
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いよいよ斜度が増す。階段路地を上る。
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見晴らしの良いところに出ました。大きなビル状のホテルは邪魔ですね。海が見えない。
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糸川沿いに下って行く。糸川沿いは古い建物や寺があって、熱海の古い町並みの一つになります。
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こうして糸川に出っ張って立ってる。土地の少ない熱海ならではですね。



by marunouchi_no1 | 2018-02-04 17:22 | 静岡県  

復興の町を歩く 静岡・清水(静岡県)

「戦災のない町を歩く」テーマで、戦災を受けた都市の被災していない地区を歩くことで、全国主要都市の戦前の町並みを追いかけてきました。
ところが、戦後も既に70年を経ており、戦災を受けたエリアに形成された戦後の町並みも、今では珍しくなり始めている。横目で眺めていながら気になっていました。そろそろ、戦後の町並みも記録しなければなくなってしまう。
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(川越仲町)
東日本大震災で大きく被災した街はどのように復興するのでしょうか?そのカギは過去に大災害を経験した町を見ることでわかるかもしれない。戦災、地震、大火、水害など、日本列島の都市のかなりの部分が既に復興の町です。
復興期に建てられた建物は、その時代の共通のスタイルになることが多く、災害に強い建物を目指して建てられる。そして、その中で被災しなかった建物は大切に継承されている実例が多いように思います。
例えば、画像の「小江戸川越」の代表的な仲町の町並みですが、明治期の大火の後のものです。
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(東京築地)
東京の洋風(銅板)看板建築は、関東大震災後に生まれて不燃建築のスタイル。震災のない大阪の非戦災地区では違った不燃建築(和風)が採用された、などなど。そして、戦後のスタイルもあるはずです。
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大津波を経験し、5年で復興した奥尻島。津波で壊れなかった建物が残されていました。

というわけで、前置きが長くなりましたが、戦災復興の町並み探訪を本格化したいと思います。

1日目は静岡へ向かいました。戦災復興の町を歩くのは、静岡と清水です。
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その前に、旧東海道宇津ノ谷に近い逆川という山村を訪れました。
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茶畑の中で石垣と板壁の美しい集落でした。
さて、本題に入りましょう。
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静岡市内は、「全国主要都市戦災概況図」によれば、駿府城の中と直近の一部を除いて、市街地のほぼ全域が戦災を受けています。
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/pickup/view/category/categoryArchives/0200000000/0203000000_4/00
上の画像は旧静岡市本庁舎。駿府城の内堀のすぐそばに建っていて保存されています。
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静岡駅から北上する呉服町通りは静岡中心市街地の商業軸。デパートや物販店建ち並んでいます。その中に、戦災復興期の不燃建築が沢山見られます。
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1つの建物なのに小さな建物が連続しているように見せるためか、壁が色分けされている。
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連窓の建物。スパンドレル部の質感あるタイルがいい。
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建物のひとつに入ってみました。一階は路面店で二階から上が事務所かな。通り側に廊下がある形態。
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表通りは歩道上にアーケードが設置されていて、電柱がない。すっきりした綺麗な町並みでした。
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呉服町通りの行く先にあった旧静岡銀行本店。戦災都市静岡の中で貴重な歴史的建造物です。
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戦前の煉瓦蔵を改修したブティックもありました。戦災を免れた建築が大切に維持活用されていて嬉しい。
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裏町の飲食店街。こちらは、電線ゴチャゴチャ、だけど活気があってGood!
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出ました!神社の境内下に潜り込む飲食店街。やっぱり綺麗なだけじゃ物足りないです。
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その神社の前にある青葉おでん街。もともとこの場所にあった闇市系ではなく、市役所建て替えの際に移転して建てられたものだとか。
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でも、面白い空間です。

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清水に移動。駅前の「清水駅前銀座(商店街)は旧東海道にあたる通りでアーケード街。
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ちょうどコスプレ大会が開かれていて、町並みの取材どころではありませんでしたが、町並みとしては至って普通。
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裏にこのような飲食店街がある程度。
なんだ、つまんないなと諦めかけていたところに、一級品が出現した!
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旧東海道江尻宿だったパル通り商店街。何がユニークかというと、建物の一階前面をキャンティレバー(片持ち梁)でオーバーハングして建てるルールにして生み出されたアーケード。
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横浜の元町商店街など他にもありますが、、、
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こういうのはあまりみたことないですね。
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この商店街、ちびまる子ちゃんの舞台だそうですが、なんら媚びていないのがまた不思議。ゲゲゲにあやかり過ぎの境港よ、ちょっとは見習うように。
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一軒だけ、柱付きの建物があった。よく見ると戦前の洋風建築。そうか、戦災を免れた建築が、戦後のルールに従って一階をくりぬいたんだ。
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銀座小路なる飲食店街もあった。清水は、なかなかの掘り出しものでした。
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日が最も短い時期。日没間際に由比を再訪。倉沢地区を歩きました。
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静岡ではかなりの収穫。戦災復興の町並み、手応えありです。


by marunouchi_no1 | 2016-11-27 11:21 | 静岡県