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天界の村を歩く2 関東山地 多摩川

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(東京都奥多摩町留浦奥)

前回「天界の村を歩く2 南アルプス 大井川」より

動画  https://youtu.be/iUru1qtLms4
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GW8日間を使って、群馬県南牧村から埼玉県、山梨県、長野県、静岡県と、関東山地・南アルプスの山岳集落を巡りました。途中1日雨に降られたため、家から一番近い奥多摩をカットし、後日行こうと思っていましたが、やはり残しておくのは気持ちが悪いので、GW最終日に疲れた身体にムチ打って出かけることにしました。 画像は、「天界の村を歩く1」(2007年)で始めて出会った時の写真。東京にも一級品の天界の山岳集落があったんだと感動したことを覚えています。
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今回は、空撮と歩き動画撮影が目的です。
峰谷川は多摩川の支流で、現在は奥多摩湖にそそぐ川ですが、その流域の集落は都内最奥部の集落ということになります。背後には2000m級の関東山地の山々がそびえ、谷は相当に深く感じます。奥多摩湖に近いエリアでは谷底に見られる集落も、峰谷川をさかのぼっていくと山の天辺に立地が移動していきます。そこには峰と奥という2つの集落があります。
文字通り一番奥にある奥集落を空撮しました。
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この建物、2007年に見た時はちゃんとしていた印象ですが、無住になってしまったのか、バルコニーが崩れかなり痛んでいるようです。
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蔵は健在。
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奥多摩の集落はどこへ行っても、このような河原の丸石で築いた石垣が美しいです。
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立派な出桁造りの2階屋。奥集落は、秩父地方に共通するバルコニー付きの切妻平入り2階屋が多いです。入母屋草葺屋根のカブト造りは見られません。
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奥集落から眺めた峰集落。
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峰集落は奥集落の手前にあり、最下部で標高650m、最上部で標高950m、なんと標高差300mの集落です。私の知る限り日本最大の「天界の村」と思われる徳島県一宇村の大宗赤松集落が標高差390m(標高350m~740m)でさすがに及ばないものの、有名な東祖谷山村の落合集落が標高差250mですから、こちらは優に超えています。
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峰集落
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上の2枚の写真は2007年年のもの。
集落内に建つ民家は、峰集落が山梨県から奥多摩地方に分布するかぶと造りであるのに対して、奥集落にはありませんでした。いずれも養蚕のために生まれた民家形態ですが、切妻平入り2階屋はいずれにもあります。
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以上、峰集落の町並み。
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峰地区の下、留浦集落。これだけの小さな集落ですが、この町並みは素晴らしい!
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奥多摩周遊道路を走って、多摩川の支流・秋川水系の檜原村へ。秋川の流域では、北秋川と南秋川の上流に日当たりのよい斜面にへばりつく集落が多くみられますが、最も谷から高いものは北秋川最奥の倉掛集落だと思います。斜面にへばりつくというよりは登り切った尾根の上にあるため土地は緩やかであり、見晴らしがとても良いです。
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尾根上に立地している様子がわかるでしょうか。
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かつてに産業は不明です。炭焼の集落だったかもしれません。現在の世帯数は少なく、農地も荒れています。
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立派なコンクリート塀で囲まれた屋敷がありました。
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なぜこんな山の天辺にまで上ったのか、現在では不思議に思うほどの立地です。

# by marunouchi_no1 | 2019-05-05 22:30 | 東京都  

天界の村を歩く2 南アルプス 大井川

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(静岡県川根本町下長尾久保尾)

前回「天界の村を歩く2 南アルプス 天竜川」より

動画  https://youtu.be/b9JiEkd0Bxo
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秋葉山より国道362号線を東へ走ります。天竜川水系から大井川水系へ移ります。
この辺りは山というより険しい丘陵地と言った方が良いでしょうか。関東山地で紹介した神流湖周辺と似ていて、日当たりのよい山の上に農村が点在しています。大井川の支流・境川上流部左岸にあり、松枝山からの尾根上に形成された久保尾集落を歩きます。
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なぜこの集落を選んだのかと言われれば、「地形図とにらめっこしていて光るものがあったから」というしかありませんが、等高線の密度と集落の家の数や配置が気にいった(気になった)んだと思います。
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空撮画像を見ていただけばお分かりのように、日当たりの良いところに数々の茶園集落が見られます。
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最上部近くの学校跡にクルマを停めて歩きます。茶畑は時にこのような黒カバーがなされたものがあります。「寒冷紗」というそうです。
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GWはちょうど茶摘みの時期。皆さん総出で茶摘み作業をされていました。
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切妻平入りの主屋に下屋をまわしています。
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右手前の部分は製茶の作業小屋かな?
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茶摘み真っ盛りです。
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茶園の中に埋まるように建つ住宅。
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お茶の木と木との隙間は、茶摘み作業ルートで木の山の半分まで手が届くようなっています。
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境川の北、大井川支流・長尾川の左岸斜面上に位置する尾呂久保集落です。
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茶園が広がるこのエリアの典型的な農村で、大札山(1973m)と白羽山(771m)とを結ぶ稜線から長尾川の谷に向う斜面上に位置するまとまった集落であるため、天界(あまさか)の村」として取り上げたました。
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民家は茶畑の中に点在しており、切妻平屋で製茶小屋が付属しています。ここも茶畑に埋まるように屋根が点在する集落景観で、実に美しいものです。
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集落の上方から下りていきます。
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左側の2階屋は1階が製茶作業場かな。
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この家は、「川根茶つちや農園」でいくつもの建物が集まっています。
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ホームページを覗くと数々の賞を受賞している、川根茶農園の中でも有名な家のようです。また、ホームページでも「まさに天空の茶園です」と表現されていました。
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尾呂久保集落の家々は屋根が金属板葺きでメタリック。それが緑の茶畑と調和して美しい集落景観を創り出しています。

# by marunouchi_no1 | 2019-05-04 22:04 | 静岡県  

天界の村を歩く2 南アルプス 天竜川


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(静岡県浜松市天竜区龍山下平山)

前回「天界の村を歩く2 南アルプス 遠山川」より


中央構造線に沿った山岳集落の旅=「天界(あまさか)の村を歩く」で、群馬県→埼玉県→山梨県→長野県とやってまいりました。南アルプスの最後、南部の静岡県に入ります。
旧南信濃村(長野県飯田市)から兵越峠を越えると旧水窪町(静岡県浜松市天竜区水窪)です。
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天竜川の支流・翁川の最奥部に位置する天界の村、左岸斜面上に位置する水窪町奥領家桂山を歩きます。静岡県に入ったことがすぐわかる集落風景、それは茶畑!
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道の傍にあるこれは一体なんでしょうね。単なるゴミ置場?階段があるぞ。
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茶園を営まれている農家。主屋と作業小屋かな。
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斜面に建つ民家。茶畑は段々畑になっているのではなく、斜面なりに木が植えられています。
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集落最上部からの景観。翁川の谷を背景にした茶園集落。
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翁川を下り、旧水窪町の中心集落のある飯田線水窪駅付近から水窪川を上っていきます。その最奥部にあるのが大野です。画像は以前撮ったもので、水窪川谷の対岸(左岸)から見た大野集落(右岸)です。
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まず、ドローンによる空撮を行いました。谷底からの標高差が大きい。
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斜面の中でも比較的緩やかで日当たりに良い場所に狙いを定めて作られた集落で、標高660m、綺麗な茶園です。
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大野集落から谷を臨む。山岳集落は、ドローンで撮っても高い場所にあることがなかなか表現しづらいです。こうして、山を背にして谷を遠望するように集落を撮った方が、山岳集落らしい写真になるのかもしれません。
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収穫物を運ぶためのモノレール。斜面上農地ならではのアイテムです。
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茶畑に埋まる家。山側は軒が地面に接するほどになっています。
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小学校跡からの俯瞰。
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カラフルな金属折板の屋根伏せが美しい。
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立派な2階建の蔵がありました。
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水窪川は佐久間町大井で本流・天竜川に合流します。その合流点のすぐ下流に大輪集落があります。
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天竜川中流域の左岸斜面上の標高200〜400m。
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モノレール。
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茶園の中に民家が点在する集落です。
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集落の真ん中を塩の道・秋葉街道が貫いています。
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塩の道・秋葉街道
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塩の道・秋葉街道
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モノレールのほかに、こんなロープウェイもありました。
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大輪大滝地区。茶畑の中に埋まる民家の風景は、ほんと美しい!
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集落最上部の家の方とお話ししていたら、家に上がり込んで美味しいお茶とお菓子、お土産の新茶パックまで頂いてしまいました。画像の建物は、製茶の作業場だそうです。
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玄関先の木に水が入った器がぶら下がっていて、時折野鳥が水浴びに訪れていました。のどかですね。
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さらに天竜川を下ります。天竜川左岸の斜面に広がる龍山町下平山集落。ダイナミックな空撮ができました。
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右岸斜面上の龍山町瀬尻青谷集落。
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右岸斜面上の龍山町瀬尻大庭集落。
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最後は秋葉神社です。山をひたすら登っていくのでびっくりしました。なんと標高885mの秋葉山頂に神社があります。天界の村を縦走する秋葉街道の終点にふさわしい場所でした。

# by marunouchi_no1 | 2019-05-03 20:00 | 静岡県